[210]「映画産業は性差別的」キャリー・マリガンの語る女性像


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2015年に全米公開となるイギリス映画『Far from the Madding Crowd(原題)』でプロモーション中の女優キャリー・マリガンが、Time Out Londonの最新インタビューで「映画産業は性差別的」と語った(*1)。「女性が演じる興味深い役柄の多さから考えると、明らかに性差別的なのが映画産業」、「女性のための素材が欠如しているし、女性にとって優れた物語もない」と述べたと、The Gurdianが報じた。

マリガンがこう語ったのには、2015年に公開を控えるイギリス映画『Suffragette(原題)』に理由がある。『Suffragette(原題)』は、サラ・ガブロン、アビ・モーガン共同監督のドラマ映画。19世紀後半~20世紀初頭、英国の女性参政権運動の初期メンバーたちを描いた作品である。1918年に多くの英国人女性が選挙権を得るに至った女性参政権運動のリーダー、エメリン•パンクハーストをメリル・ストリープが演じるほか、キャリー・マリガン、ヘレナ・ボナム・カーター、ベン・ウィショー、ブレンダン・グリーソンなど豪華俳優陣が脇を固める。予告編ではメリル・ストリープ演じるパンクハーストが「降伏しないでください、戦いを決して諦めないでください」と語る場面が印象的だが、これは実際にイギリスの有権者登録の向上を狙ってリリースされたものでもある。

 マリガンは「この物語を語るために100年もかかったという事実こそが、状況を明らかにしている」とコメントし、「『Suffragette(原題)』はイギリスの平等な権利の物語。拷問され、虐待され、迫害されてきた女性たちの長年を掛けた戦いなの。それなのに、この事実がこれまでスクリーン上に描かれていなかった。まるで私たちの映画産業の反映のよう」だと述べた。

本作で共演したメリル・ストリープは先日、40歳以上の女性脚本家育成プログラムを自主的に立ち上げたばかり(*2)。ストリープについて、マリガンは「彼女は長年、女性の権利について映画を撮りたがっていたの。自分のパワーを映画産業で本当に積極的に発揮していこうという人」と称賛した。

さらに『Far from the Madding Crowd(原題)』での役柄、主人公バスシェバの役柄ついて「ヴィクトリア朝時代のイギリスに結婚を断る女性がいたこと自体が素敵で、脚本冒頭の20ページで大好きになった」、「バスシェバは結婚相手を探すような女じゃないの。複雑で、面白くて、しっかりとしていて、時代を先行した魅力的な女性」と述べ、役柄への惚れ込みとともに理想の女性像を語った。

*1 Carey Mulligan calls the film industry ‘massively sexist’
http://www.ew.com/article/2015/04/22/carey-mulligan-film-industry-sexist

*2 Carey Mulligan: film industry is ‘massively sexist’
http://www.theguardian.com/film/2015/apr/22/carey-mulligan-film-industry-is-massively-sexist-far-from-the-madding-crowd

内山ありさ World News部門担当。広島出身、早稲田大学政治経済学部5年。第26・27回東京国際映画祭学生応援団。特技はおじさんと仲良くなること、80年代洋楽イントロクイズ。今春から某映画会社就職予定だが、心はインディー。


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