ecXoJwX84PFsRpE_4KdIX_19世界で最も有名なひつじといったら、皆さんもご存じであるひつじのショーンではないでしょうか。最近では、第87回アカデミー賞にノミネートされていた作品のパロディポスターを作ったことでも有名です。「ひつじのショーン」は、英国アードマン・アニメーションズ製作の大ヒットシリーズ「ウォレスとグルミット」の第3作「ウォレスとグルミット、危機一髪!」に登場するショーンを主人公にしたスピンオフ作品。その中でひつじ年の2015年で生誕20周年を迎える「ひつじのショーン」がついに映画化されました。

世界興収2億ドルを突破した映画「くまのパディントン」で成功を修めた仏スタジオ・カナルは、再び「ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~」でファミリーエンターテイメントビジネスの強さを示しました。
今回の映画は、「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」などの脚本を担当したマーク・バートンとアードマン・アニメーションズのリチャード・スターザックが共同で監督・脚本を務めました。「ひつじのショーン」はすでにアジアで公開され、世界興収は約2100万ドルを突破しました。この映画は、やがて約40の市場、例えば南アフリカ、ルーマニア、ハンガリー、クロアチア、スロベニアそしてベトナムでも公開されます。

「ひつじのショーン」は、セリフを使わないストップアニメーションであり、ショーンたちのいたずらがきっかけで起こる大冒険を描いています。先日行われたサンダンス国際映画祭で世界ではじめて披露され、絶賛の声が寄せられました。
そしてイギリスにて、「ひつじのショーン」は、ライバルでもある映画「ベイマックス」を勝る結果を成し遂げました。(1500万ドル)またアジアでは、旧正月から公開され、香港やシンガポールでも公開されました。その中香港では、4日間で約2万6千人が入場し、(映画「長ぐつをはいたネコ」映画「くもりときどきミートボール」と同じぐらい!) 25ものスクリーンで公開され、映画「ザ・パイレーツ! バンド・オブ・ミスフィッツ」や映画「アーサー・クリスマスの大冒険」の記録をも超えました。またイタリアでは、2月12日付の映画ランキングTop5に入り、その週末にかけて約2%増えたと公表されました。

過去、スタジオ・カナルは、ヨーロッパを代表とする上流階級家族向けのエンターテイメント制作会社でした。しかしこれからも「くまのパディントン」や「ひつじのショーン」などのどの世代にも愛されるファミリー向けの映画に力をいれていくでしょう。
(「ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~」日本では、2015年7月4日公開予定です。)

http://variety.com/2015/film/news/studiocanals-shaun-the-sheep-movie-thrives-in-foreign-markets-1201440314/

船津 遥
World News担当。学習院大学文学部フランス語圏文化学科所属。サイレント映画、ウェス・アンダーソンのとりこ。日活映画にもはまっている20代女子。(量産型キラキラ系女子ではありません。)


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