ビフォア三部作や『6歳のボクが、大人になるまで』で知られるリチャード・リンクレイター監督作品『ウェアド・ユー・ゴー、バーナデット』が8月16日に米で公開された。マリア・センプルの小説『Where’d You Go, Bernadette』を原作としている今作の脚本は、『きっと、星のせいじゃない。』『(500)日のサマー』を担当したスコット・ノイスタッターとマイケル・H・ウェバーが務めた。

ケイト・ブランシェット演じる、専業主婦のバーナデット・フォックスが物語の主人公。バーナデットは長年家族に尽くしてきたが、情熱に再会することを余儀なくされる。バーナデットの信念の躍動は、人生を急発進させ、意気揚々とした人生を再発見する、壮大なストーリに彼女自身を導く。(*1)

原作がノンフィクション小説である今作では、一部分は主人公の娘・ビーの視点から語られるが、それ以外のほとんどの部分の物語は電子メール、手紙、ファックス、テキストメッセージなどのアーカイブ資料を通して語られる。リンクレイターはそれらの出来事を抽出し、映画化した。監督は、残りの時間を複雑なストーリーを簡略化することに費やした。だが悪いことに、主人公の複雑な気持ちをシンプルにしてしまったことで、小説を超越するチャンスを逃したと分析する者もいる。(*2)

一方で、今作はケイト・ブランシェットの堅実な作品でありながら、最後にほんのわずか甘美で感動的だという意見もある。(*3)

日本公開は未定。

予告編:

参考記事:
*1 https://www.bernadette.film/home/
*2 https://www.newyorker.com/culture/the-front-row/whered-you-go-bernadette-reviewed-richard-linklaters-narrow-view-of-a-creator-in-crisis
*3 https://edition.cnn.com/2019/08/15/entertainment/whered-you-go-bernadette-review/index.html

兒玉奈々
World News担当。映画に出てくる女優さん、ダンスシーン、音楽が大好きです。


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