今年7月に、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督によるリメイク版『デューン/砂の惑星(原題:Dune)』で、ティモシー・シャラメが出演交渉の最終段階に入っていることが報道され話題だったが、近頃出演予定決定への動きが見受けられる。(*1)そこで今回は、先日公開されたフィリピンのDaily Inquirersによる最新のインタビューでの彼の作品にまつわる発言に注目したい。

2017年、ルカ・グァダニーノ監督『君の名前で僕を呼んで(原題:Call Me By Your Name)』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、『Beautiful Boy(原題)』の公開を控えているティモシー・シャラメ。弱冠22歳にして、ハリウッド気鋭の若手俳優として人気の止まることを知らない彼は近頃、2017年『ブレードランナー 2049』など数々の作品で名を知られるドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が着手しているリメイク版『デューン/砂の惑星』で主演する可能性について話題になっていた。ティモシーが出演するとなれば、主演のポール・アトレイデス役を演じることになる。

『デューン/砂の惑星』とは、アメリカのSF小説家であるフランク・ハーバードの作品であり、全6作品で構成される《デューンシリーズ》の一つとして知られている。1984年にはデヴィッド・リンチ監督により『砂の惑星』として映画化された。

先日公開されたインタビューでティモシーは、デヴィッド・リンチ版への思いと出演予定への経緯を語った。

「僕のデヴィッド・リンチ版『砂の惑星』への熱意は天井を突き抜けてしまうほどなんだよ。」
「大きな映画に関わることはずっと僕の夢なんだ」

レオナルド・ディカプリオやホアキン・フェニックスなどの俳優の名前を挙げながら、彼らのように大きな作品に出演することが夢であると語るティモシーは、ある日Googleでインターネットを検索している時に、ドゥニ監督が『砂の惑星』リメイク版に取り組もうとしていることを知ったという。

「僕は知っていたんだ、ドゥニ監督が僕よりも若い俳優を探していることをね。」さらに彼は続ける。「昨年、ハリウッド映画賞でドゥニ監督と会ったんだ。 でも僕は、あまりにも大きく熱い熱意で彼を怖らがせたくなかったから、その話を持ちかけなったんだ。ただ、「Hi」と挨拶だけしたんだよ。」

「監督は『君の名前で僕を読んで』で僕の演技を観てくれて、さらに誰かが『Beautidul Boy』のことも伝えてくれた。監督と会った時に、監督がカンヌへ行こうとしていることを話してくれたんだ。そして、「君もカンヌに来るなら、一緒にそれについて話そう」と言ってくれた。そして僕はカンヌへ行った。」

そしてティモシーは、今年初めに開催されたカンヌ映画祭でドゥニ監督と再会したという。 そこでドゥニ監督は彼に、『君の名前で僕を呼んで』と『Beautiful Boy』での彼の演技が素晴らしかったことを伝えたという。「そしてドゥニ監督は僕に言ったんだ。この作品に出演することを考えてくれるかと尋ねてくれたんだ。そして僕は「もちろん!」と答えたよ。」

今年5月に、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督により『デューン/砂の惑星』リメイク版への製作準備に取りかかることが発表されたばかりで、正式な公表はまだ行われていない。そのため映画の詳細情報は不明だが、ドゥニ監督とティモシーのタッグが見られることを楽しみに待ちたい。

参考URL
*1 https://news.avclub.com/dune-star-timothee-chalamet-also-loves-the-david-lynch-1829369935
* https://www.indiewire.com/2018/09/timothee-chalamet-dune-denis-villeneuve-interview-1202
007509/
* https://entertainment.inquirer.net/295431/timothee-chalamet-talks-beautiful-boy-dune

三浦珠青
早稲田大学文化構想学部4年生。時間があれば本を読み映画を観ては眠っています。最近のマイブームは台湾映画と銭湯と日記をつけること。


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