[165]ロジェ・アナンについてあなたが知らないかもしれない3、4つのこと


先日、89歳で亡くなられたフランスの俳優ロジェ・アナン氏。フランス映画が好き!スパイ映画が好き!という人は、1度は聞いたことがある名前でしょう。彼は、89年から2000年代後半にかけて仏国内で放送された連続テレビドラマ「ナバロ警部」や様々なスパイ映画に出演し、国民的人気俳優の1人となりました。
では、彼はどのような人生を歩んできたのでしょうか?

ロジェ・アナンは、1960年、ジャン=リュック・ゴダールの作品に出演し、「勝手にしやがれ」(1959)でジャン=ポール・ベルモンドが演じる主人公のミシェル・ポワカールの仲間役を演じました。アナンはゴダールとクルーが撮影準備をしていた時に偶然にもその場にいたのです。そこで人々は、アナンに役を即興で作りました。(例えば、フランソワ・トリュフォーの「大人は判ってくれない」の中のジャンヌ・モローやジャン=クロード・ブリアリのような)その10年後、彼はギィ・ジル監督の「Le Clair de Terre」の中で主役の父役を演じることとなります。

 1959年、ロジェ・アナンは、故ミッテラン大統領の妻の姉であるクリスチーヌ・グーズ・レナルと結婚します。彼女は、スパイ映画の「ゴリラ」シリーズを制作していました。そして、「ゴリラ」シリーズに出演していた俳優のリノ・ヴァンチュラから「全部が獣だ」(1959)でロジェ・アナンに交代することになります。その後、ヌーヴェル・ヴァーグを代表する作家、クロード・シャブロルは、アナンに「ゴリラ」シリーズのパロディである「虎」シリーズに出演してくれるよう頼みます。そして、アナンは「暗殺指令、虎は新鮮な肉を好む」(1964)、「スーパータイガー、黄金作戦」(1965)に出演しました。これら2つの作品は、シャブロルに再び全盛期のタッチを取り戻させることとなりました。アナンとシャブロルは、シェイクスピア作品「マクベス」の舞台にこの役を取り入れようとしますが、脚本家はその実現を諦めてしまいました。なぜなら舞台に合う役ではなかったからというのが公式な理由でした。また、呪われていたんだと言う人もいました。

そして、スパイアクション映画の代表作品の1つでもあるアレクサンドル・アルカディの「流血の絆/野望篇」(1982)に出演します。この作品は、ヒット作となり、そして続編となる「流血の絆」(1992)が作られます。その後彼は、映画だけでなくテレビドラマシリーズでも成功を修めます。ジャン・デュトゥールの小説をモチーフとしたエドゥアール・モリナロ監督の「ボン・ブール軒で」もその1つです。
 
 俳優、監督として様々な活動をしてきたロジェ・アナン氏。彼は、きっと悔いのない映画人生を過ごしたでしょう。

担当:船津 遥(Indie Tokyo初投稿になります。なつはると呼んでください!皆さんに面白い!と思われるような記事作りをしていきたいと思います。これからよろしくお願いします。)

http://www.lesinrocks.com/2015/02/11/cinema/trois-ou-quatre-choses-que-vous-ignorez-peut-etre-au-sujet-de-roger-hanin-11561569/


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