[201] 著作権法保護のために集まったヨーロッパの映画監督集団


 

 みなさんも小学生や中学生の時に1度は「著作権」について勉強したことがあるのではないでしょうか。著作権とは、著作者が著作物に対して持つ権利のことです。著作物とは、著作権法の中で「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。」と定義されています。文章、曲、歌詞、絵画、写真などはすべて著作権の対象です。いま説明したのは、日本での「著作権」についてですが、世界各国にもそれぞれ「著作権法」が存在するのです。その中で、著作権法についての論争や問題が起きているのも事実です。

 欧州委員会2ミシェル・アザナヴィシス(「アーティスト」)、ヴィム・ヴェンダース(「EveryThing Will Be Fine」)、パオロ・ソレンティーノ(「グレート・ビューティー/追憶のローマ」)、ケン・ローチ(「ジミー、野をかける伝説」)、マッテオ・ガローネ(「ゴモラ」)を含むヨーロッパの映画監督たちは著作権法を保護するために集まりました。なぜなら、欧州委員会は現在、著作権法をデジタル単一市場(DSM)の法案(映画作品がヨーロッパの全域で自由に広がる法案)と置き換えることを検討しているからです。この考えを抗議するためにヨーロッパの映画監督たちは集まったのです。

 監督たちは、E.U.の提案している「著作権法廃止」をすることは、ヨーロッパの金融システム混乱させてしまい、また単にNetflixやGoogleのようなマルチプラットホームのためになるだけであると主張しました。

 そして、ヨーロッパの公共局、国家映画組織またEFAD(ヨーロッパFilm Directors Agency)に提出された文書では、デジタル・サービスに関して、ヨーロッパのテレビ番組や劇場での作品の普及を改善するいくつかの方法を指し示しました。また、デジタルへの切り替えに資金を供給するために、アートシアターの保護を要求したのです。

 欧州委員会は、「著作権侵害行為が発達したときから、インターネットは心配の原因でもありました。しかし、今後は、ヨーロッパの映画と最高のパートナーなれると信じています。また、全世界人々が支持してくれるような文化的な税制を考案しなければなりません。」1) と述べています。またヨーロッパの監督たちは、「フランス文化相フルール・ペルラン氏が考える帯域幅使用の税制について考慮にいれ、これから慎重に検討しなければなりません。」2) と述べました。

 著作権についての問題は、日本だけでなく世界各国で頻繁に起こっています。特に情報システムの発達につれて著作権が侵害される機会が増えています。まず、1人1人が著作権法について考え、理解を深めることにより、近い将来、著作権の問題で困ることはなくなる日がくるのではないでしょうか。

[参考] http://variety.com/2015/film/global/european-filmmakers-rally-to-protect-copyright-law-1201469397/

1)2)
http://deadline.com/2015/04/europe-digital-single-market-michel-hazanavicius-mike-leigh-matteo-garrone-european-commission-1201407210/

 

船津 遥
World News担当。学習院大学文学部フランス語圏文化学科所属。サイレント映画、ウェス・アンダーソンのとりこ。日活映画にもはまっている20代女子。(量産型キラキラ系女子ではありません。)


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