映画007シリーズの第24作『007 スペクター』はメキシコでセットを組み、そのコストはシリーズの「過去最大」である。

 

6代目ジェームズ・ボンドであるダニエル・クレイグはアクションが破格である。

彼の今までのアクションでは以下のようなものがある。プラハで男を撃ち、さらにまた一人バスルームで死へと導く。シエナではカーチェイスをしながら銃弾をかわした。前作『007 スカイフォール』ではイスタンブールの街を車とバイクで走り回る迫力満点のチェイスシーンは見もの。 アストンマーチンDBを疾走させるクライマックスも爽快であった。314551_615007-Spectre-James_Bond-Daniel_Craig-Mexico_City

 

彼は、抜擢されてすぐにインターネットではクレイグのボンド役に反対するウェブサイト(クレイグノットボンド・ドットコム)が立ち上がるなど多くの批判を受けていた。

しかしながら、彼は出演作それぞれに対して「最高の映画にしたい」という純粋な情熱で挑み、『007 スカイフォール』では過去22作をしのぐ成績をおさめ、シリーズのプロデューサーを務めるバーバラ・ブロッコリも彼が最高のボンドであると太鼓判を押している。(*1)

待望の『007 スペクター』はM(レイフ・ファインズ)やマネーペニー(ナオミ・ハリス)、Q(ベン・ウィショー)が新しい顔ぶれとして出演する。メンデス監督は彼らのキャラクターを「キャリアだけでなく、生活されもボンドを助けるために危険にさらす」として、アクションのみならず人間模様を深く描き出すようである。(*2)

 

そして本作はシリーズ史上最大のオープニングシークエンスであるということに注目したい。プロデューサーのマイケルG•ウィルソンが「恐らく、今までやった最大のシークエンスだろう。」とエンパイア誌に語っている。

 この膨大なシークエンスの出どころはというと、メキシコの政府の奨励金が主であるようだ。それは2000万ドルほどに達するということであるから驚きである。米ソニー・ピクチャーズ・エンターテイメントとMGMの幹部は奨励金と引き換えにいくつかの構想の変更をしたと報じられている。空中ショットなどでメキシコ都市のモダンな景観を強調することなどをはじめ、ボンドガールにメキシコ人女優を起用することなどが含まれ、3月初めにエステラ役にメキシコ人女優ステファニー・シグマンが抜擢されたことが公開されている。(*1)

 

「死者の日」のパレードシーンなどが舞台となり、以前のリオのカーニバルよりも規模が大きいものであるそうだ。参加したエキストラは1500人ほどだが、複製によってシーンには1万人ほどが登場するとプロデューサーのマイケル・G・ウィルソンはIGNのインタビューで語っている。(*3)007-Spectre-James_Bond-Stephanie_Sigman-Mexico_City-002007-Spectre-James_Bond-Daniel_Craig-Mexico_City-003

本作においてメキシコを舞台としていることが今注目されているが、『007 ゴールドフィンガー』『007 消されたライセンス』もそうであったことを忘れてはいけない。

また、アストンマーチンは新型のボンドカーを公開しており、本作でボンドはDBSからDB10へ愛車をスイッチするようである。ポスターヴィジュアルからもわかる通り、タキシードやスーツ姿でない全身黒ずくめの衣装も気になるところだ。(*4)

 

以下でオフィシャルトレーラーが見られるので、是非チェックしてほしい。

 

http://www.independent.ie/entertainment/movies/movie-news/ (*1)

http://www.independent.ie/・・・/watch-james-bond-spectre・・・ (*2)

http://m.ign.com/・・・/james-bond-producers-delve-deep-into・・・ (*3)

http://www.imdb.com/name/nm0185819/news?ref_=nm_nwr_1・・・ (*4)

 

http://www.imdb.com/name/nm0185819/ (*5)

 

 

 

雨無麻友子

World News 部門担当。青山学院大学総合文化政策学部所属、日本学生映画祭・夜空と交差する森の映画祭スタッフ、第27回東京学生映画祭副代表、AOYAMA FILMATE 2015代表として運営

 

 


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