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実は、本日深夜0時から新たなクラウドファンディングを急遽スタートさせることになりました。
https://motion-gallery.net/projects/jpr2016
クラウドファンディングとはなっていますが、実質的にはイベントの前売り購入およびそのサポートという感じのお願いです。

(※『鳥類学者』はこのイベントでは上映しません。『鳥類学者』へと至る二人の映画的冒険を追体験するイベントになります。)

既にご存じかも知れませんが、東京国際映画祭でジョアン・ペドロ・ロドリゲス最新作でありロカルノで監督賞を取った『鳥類学者』(The Ornithologist)が上映されることになりました。
http://2016.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=139
彼は2013年に私が日本で初めて紹介し、レトロスペクティブ上映をほぼ独力で行った映画作家であり、思い入れもひとしおです。
http://indietokyo.com/?page_id=626
http://indietokyo.com/?page_id=1556
前回のレトロスペクティブ全作品同様、今回の『鳥類学者』日本語字幕も私が翻訳しています。

the-ornithologist

映画祭に合わせ、ジョアン・ペドロの来日も決まったのですが、公私にわたるパートナーであるジョアン・ルイ・ゲーラ・ダ・マタは、残念ながら映画祭の公式ゲストとはなりませんでした。

ジョアン・ペドロ・ロドリゲスとジョアン・ルイ・ゲーラ・ダ・マタは、多くの作品で共同監督としてクレジットされています。『鳥類学者』でもまた、監督表記はロドリゲスのみですが、実質二人の作品としてエンドクレジットの最初に名前が登場します。
今回、映画祭の側では残念ながらジョアン・ペドロ・ロドリゲスのみを公式招待することに決まりましたが、やはり二人の作品を上映するからには彼ら二人から話を聞きたいと私たちは思います。

そして、クラウドファンディングのページではあまり表だって書きません(作品へのネガティブな先入観をあまり広めたくないからです)が、彼らを日本に招きたいと考えたのにはもう一つ理由があります。
実は、『鳥類学者』をめぐって、制作会社があるトラブルを起こしており、そこに巻き込まれたジョアン・ペドロ・ロドリゲスとジョアン・ルイ・ゲーラ・ダ・マタの二人は現在経済的に非常に困った事態に直面しているのです。

そこで、彼ら二人を今回も日本に招くにあたって、IndieTokyo主催でイベントを行うことで、渡航および滞在費用の一部を私たちでサポートできないかと考えました。ポルトガル大使館からもご支援いただきます。多少の経費を除いたイベントの収益は、全て出演料としてお二人にお支払いします。

ジョアン・ペドロ・ロドリゲスとジョアン・ルイ・ゲーラ・ダ・マタにとって日本は非常に愛着と思い入れのある場所です。処女長編作を撮影する直前、彼らはプライベートで日本にやってきてここで大きなインスピレーションを受けたとのことです。
さらに、2013年と2015年に私たちが行った2度のレトロスペクティブ。
そして現在、ロカルノ国際映画祭監督賞受賞という大きな栄誉に包まれつつも、同時に困難な時期を送っている彼らを日本に招き私たちからの連帯感を示すことで、さらに次の作品へと結びつけて欲しい。私はそう考えました。

実際、二人は多忙な中にもかかわらず、日本での上映だけはどうしても立ち会いたいと無理にスケジュールを空けて来日を決め、さらに映画祭での招待期間を越えて滞在を延長するとのことです。

東京でのイベントですが、地方からも参加していただけるように、比較的廉価で録画配信を鑑賞できるオプションも用意しました。また、当日券は販売せず、このクラウドファンディングのコレクターのみがイベントに参加することが出来ます。

ご支援いただけると嬉しいです。
どうぞ、よろしくお願いします!