「無知は罪ではありません」。冒頭の場面、図書館で行われた講演会の中で『利己的な遺伝子』『神は妄想である―宗教との決別』等の著作で知られる進化生物学者のリチャード・ドーキンスが語る言葉は印象的だ。ニューヨーク公共図書館、
続きを読む →「70年代から女性の権利擁護と地位向上のために闘ってきた、85才にして今なお現役の米連邦最高裁判事」 まぎれもない事実である力強い言葉の並びからは、まったく想像のできない人物。それがこのドキュメンタ
続きを読む →世界最大級の〈知の殿堂〉ニューヨーク公共図書館。〈The New York Public Library〉 表題の通りこの映画は”現代社会の観察者”とされるドキュメンタリーの巨匠、フレデリック・ワイズマンによるニューヨー
続きを読む →「ラザロよ。出て来なさい。」 すると、死んでいた人が、手と足を長い布で巻かれたままで出て来た。彼の顔は布切れで包まれていた。 新約聖書 ヨハネによる福音書 11章 43-44 カンヌ国際映画祭で脚本賞を
続きを読む →4月6日から渋谷ユーロスペースで始まったマルケル特集も本日で最終日を迎えた。この機会にマルケル作品を振り返ってみると、もう散々指摘されてきたことだけれども、やはり「エッセイ」、「横断」、「記憶」という三つ
続きを読む →クリス・マルケルの作品を、ずっと観たいと思っていた。 だけど散々見逃し続けて、今回、やっとユーロスペースでの特集で叶われた! クリス・マルケルという名を耳にし続けて、やっとこさ目にしたその作品から、映像を観たのだろうか?
続きを読む →映画『老人ファーム』 老人ホームの壁に「夢」「希望」という文字が書かれた紙が並べて貼られている。ちょうどトイレを出た向かい側の壁だった。少しヨタヨタしたもの、力強く書かれたもの、と様々である。あの文字の羅列を見て、小学校
続きを読む →4月6日(土)より渋谷ユーロスペースにて開催中のクリス・マルケル特集2019年のレビュー特集。第2弾は『北京の日曜日』(1955年)です。 パリと北京、記憶の中で交差する都市 異国を見つめるとき、自国の風景を重ね合わせた
続きを読む →「摩文仁の資料館は、戦争の混沌をある程度表現できているがゆえに、戦争が表現不可能なものだと分かる。全ての本や映画同様、戦場の匂いが欠けている。 トーキー映画のように匂いつき映画が発明されない限り、本当の戦争映画は存在しな
続きを読む →2019年3月10日に、東京のなかのZEROでFILM SCORE PHILHARMONIC ORCHESTRA(フィルム・スコア・フィルハーモニック・オーケストラ)の第5回目の公演「フィルムコンポーザーズシリーズ: ハ
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