イベントブログ

スタニスワフ・レムの難解に挑んだザッツ・エンターテインメント『ヒズ・マスターズ・ヴォイス』

スタニスワフ・レムの難解に挑んだザッツ・エンターテインメント『ヒズ・マスターズ・ヴォイス』

スタニスワフ・レム好きのなかでも「難解」「歯が立たない」といわれる『天の声』。異なる文明・文化をもつ者同士が初めて出会う、いわゆるファーストコンタクトものの部類に入るSF作品だ。ポーランド語独自の表現にあふれるレムの文学

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愛が光として立ち上がる『世界の優しき無関心』

愛が光として立ち上がる『世界の優しき無関心』

現在開催中である東京国際映画祭2018も、残すところ数日となりました。期間中ありったけの時間を捧げ、腰が若干腰痛気味。本日は、アディルハン・イェルジャノフ監督の美しい映像詩とも言える『世界の優しき無関心』をご紹介したいと

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ジョン・カーペンター連続レビュー 第5弾『要塞警察』

ジョン・カーペンター連続レビュー 第5弾『要塞警察』

ロサンゼルスのある土曜日。6名の若者が警察に射殺される。彼らは悪名高いギャング集団のメンバーで、仲間たちは復讐を誓うのだった。 その夕方、娘を彼らに殺された父親が、その復讐に一人を撃ってしまう。彼が逃げ込んだ先の警察署は

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フーテンの青年がインドの大地をビートで揺らす一大叙事詩『世界はリズムで満ちている』

フーテンの青年がインドの大地をビートで揺らす一大叙事詩『世界はリズムで満ちている』

昨年、日本で異例のロングランヒットとなった『バーフバリ』に続き、すごいインド映画がやって来た。『世界はリズムで満ちている』は、南インドの伝統的打楽器「ムリガンダム」の奏者を目指す若者の成長物語だ。歌あり、踊りあり、恋あり

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明日からの日常を宝物に変える『アマンダ』

明日からの日常を宝物に変える『アマンダ』

そもそもこうして取り上げるのは、たくさんの人に観てほしいという気持ちあってのことなのだが、最近の作品で言えば『カメラを止めるな!』のように、タイトル以外口にしたら面白さが半減どころかなくなってしまうものはたいへん困ってし

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Metoo時代に強烈なパンチを繰りだす怪作『LORO(ロロ)』

Metoo時代に強烈なパンチを繰りだす怪作『LORO(ロロ)』

  ソレンティーノの創る世界は、どうしてこんなに美しくもの悲しいのだろう。東京国際映画祭で公開の始まった最新作『LORO(ロロ)』は、怪作にして、まぎれもなくソレンティーノの決定版だ。悪名高きイタリアの首相ジュリオ・アン

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【リヨンひとりある記】その七、リュミエール映画祭 «クレール・ドゥニ、マスタークラス» 報告記。

10月13日から21日まで、私が映画祭ボランティアスタッフとして、またフェスティヴァリエ(映画祭参加者)として関わっていたフランス・リヨンのリュミエール映画祭。最高賞Prix Lumièreにはアメリカの名女優ジェーン・

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ジョン・カーペンター連続レビュー 第4弾『ニューヨーク1997』

ジョン・カーペンター連続レビュー 第4弾『ニューヨーク1997』

左目にアイパッチ。荒廃した危険極まりない地域を行くというのに無防備にもむき出したたくましい両腕(これは自前の筋肉。カート・ラッセルはかつて野球選手としてプレーしていた経歴をもつ)、無造作な長髪。『ニューヨーク1997』は

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ジョン・カーペンター連続レビュー 第3弾 『クリスティーン』

ジョン・カーペンター連続レビュー 第3弾 『クリスティーン』

ジョン・カーペンターと聞いてまず思い浮かぶのは、出世作でもあり間もなくアメリカでリメイクも公開される『ハロウィン』や今まさにリバイバル上映中の『ゼイリブ』、今週末からリマスター版も公開される根強い人気の『遊星からの物体X

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来週末から公開! ワイズマン監督「ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ」

来週末から公開! ワイズマン監督「ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ」

   冒頭に映し出されるのはムスリムたちだ。ビルの一室の中にこしらえられた小さなモスクでイマームが読み上げるコーランの一節に、そこに集まった人々はじっと耳を傾けている。今年も無事にラマダンを終えることができた—

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