第4回新文芸坐シネマテーク 特集:クレール・ドゥニ Part2

大盛況だった3月に続いて、今回もまたフランス女性映画監督クレール・ドゥニの作品を2本上映します!
今回は、ドゥニらしい親密さとエロティシズムが最も濃厚な香りを放つ傑作『ネネットとボニ』、そしてホラー映画の要素を導入し日本でも大きな話題となったヴィンセント・ギャロ主演の『ガーゴイル』。
共に、封切り以来長く上映されなかった35mmプリントによる上映です。

クレール・ドゥニ CLAIRE DENIS
1948年4月、パリで生まれる。子供時代は、アフリカの数カ国で過ごした。71年にイデックを卒業後、73年から精力的に短編を監督する。74年からD・マカヴェイエフ、R・アンリコ、J・リヴェットのもとで始めはプロダクション・アシスタント、次にセカンド・アシスタント・ディレクター、そして助監督を経験し、86年にジム・ジャームッシュの『ダウン・バイ・ロー』、87年にヴィム・ヴェンダースの『ベルリン天使の詩』の助監督を勤める。88年、ヴェンダースのプロデュースで自伝的要素の強い長編処女作『ショコラ』を完成させる。 『ネネットとボニ』では、ロカルノ映画祭のグランプリをはじめとする三冠を受賞した。
——————————–
『ネネットとボニ』 Nenette et Boni
1996・仏/103分/35㎜・日本語字幕付き
監督:クレール・ドゥニ/脚本:クレール・ドゥニ、ジャン=ポル・ファルゴー/撮影:アニエス・ゴダール/音楽:ティンダースティックス
出演:グレゴワール・コラン、アリス・ユーリ、ヴァレリア・ブルニ・テデスキ、ヴィンセント・ギャロ、ジャック・ノロ
まだティーンエイジの兄弟ネネットとボニは、両親が離婚したため離れ離れになった。ボニを溺愛していた母親が亡くなり、ボニは移動ピザ屋で生計を立てる。彼は毎晩、豊満な肉体を持つパン屋の女房を犯す夢を見ていた。そんなある日、寄宿学校を脱走した妹ネネットが突然転がり込んでくる。彼らはいつか解決しなければいけない問題と向き合うことになった。
——————————–
『ガーゴイル』 Trouble Every Day
2001・仏/100分/35㎜・日本語字幕付き/R15+
監督:クレール・ドゥニ/脚本:クレール・ドゥニ、ジャン=ポル・ファルゴー/撮影:アニエス・ゴダール/音楽:ティンダースティックス
出演:ヴィンセント・ギャロ、トリシア・ヴェッセイ、ベアトリス・ダル、アレックス・デスカス、フロランス・ロワレ=カイユ
アメリカ人の新婚夫婦シェーンとジューンは、ハネムーンでパリを訪れた。幸せそうに見える2人だが、なぜかシェーンは愛しているはずのジューンを抱こうとはしない。実はシェーンは、愛の行為の最中に相手を死に至らしめてしまうという、狂気の衝動を起こす性質を持っていた。その病の鍵を握る元同僚の医師レオと、レオの妻でシェーンと同じ病で苦しむコレを探すこと――それがシェーンがパリに来た真の目的だった。その頃、一方のコレはシェーンと同じ病でも末期的な症状に陥っており、郊外の屋敷でレオに監禁されながら暮らしていた。
——————————–
新文芸坐シネマテークVol.4
特集:クレール・ドゥニ Part2
Supported by IndieTokyo
■5/29(金)『ネネットとボニ』(1996・仏/103分/35㎜・日本語字幕付き)+講義
■6/5(金)『ガーゴイル』(2001・仏/100分/35㎜・日本語字幕付き/R15+)+講義
両日 開場19:00 開映19:15 講義終了22:10頃
★各日、映画終了後に映画批評家・大寺眞輔さんの講義がございます
【ご入場料金】一般1300円、前売・友の会1100円
※当日は整理番号順でのご入場となります
※整理番号付きの前売券は4月29日(水)より新文芸坐窓口にて発売
◆協力:IndieTokyo、カルチュア・エンタテインメント
https://www.facebook.com/inside.indietokyo

前売チケットは新文芸座窓口で発売中です。
http://www.shin-bungeiza.com/topics/2085