はじめまして IndieTokyoイベント・上映部門を担当しています ゆり愛です。
今日からイベント部門はゆるくブログを書いて行くことになりました〜(パチパチパチ)。
更新は週に2回、主にIndieTokyoの最近のあれこれや、個々のメンバーの活動応援、及び映画に関する事柄や個人的な日常を綴っていく予定ですので、みなさまどうぞ宜しくお願いいたします。

ちょびっと自己紹介します。
・甘いもの・名画座・オリーブ・爬虫類・五月・ロマンポルノ・本・あの頃・大映高校生路線・女学生・巾着袋・アイドル(現・昭)・熱帯魚・ロマンチック・な・もの・全てがすきで・辛いもの・日芸所沢校舎の1限・返却期限などが苦手です。

さて、ではさっそく最近の活動報告です〜
3/6(fry),3/13(fry)に第3回文芸坐シネマテークが開催されました。これがとにかく凄く盛り上がり、チケットは両日ともにSOLD OUT、立ち見が出るほどの満員御礼を記録いたしました。来場してくださった皆様、ありがとうございます。

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なんといっても今回特集したフランスの女性監督クレール・ドゥニの知られざる魅力と破壊的なノスタルジーさが新文芸坐の大きなスクリーンに映し出されたあの瞬間は、だれにとってもきっと特別な体験になったと思います。苦手なものに入れようと思ったぐらい苦手な街・池袋がこの日は一日この場所にいたってわたしは平気と思えるほどとてもすてきな夜でした。

文芸坐シネマテークではこれまでに第1回アブデラティフ・ケシシュ、第2回ミゲル・ゴメスと新進気鋭の注目作家を特集してきましたが、第3回となる今回はクレール・ドゥニを特集。実はクレール・ドゥニを特集すると聞いたとき思わず驚いてしまいました。だってケシシュは『アデル、ブルーは熱い色』で注目をされていた時で、ミゲル・ゴメスもカルロト・コッタが来日されていて両方注目されていた時期だったから。だから、クレール・ドゥニと聞いた時、あれ、そういえば彼女は最近なにをしているんだろう、と最近彼女の映画に触れてこなかった、はっきり言って思考の端っこの方にいってしまっていたことに驚いたのです。わたしが初めて観た彼女の映画はベアトリス・ダルとヴィンセント・ギャロが主演している『ガーゴイル』(01)でした。高校生の時だったこともあって閉鎖的空間で起こる鬱屈さは観ていて苦しかった。ベアトリス・ダルの狂気に陥った表情を観て当時超アイラブユーなギャロが本気で食べられてしまうと心配して泣きそうになりました。その後、レンタルで観られるものを2、3本観ただけで、6日に上映された『パリ、18区、夜。』(94)13日の『35杯のラムショット』(08)は初めての観賞でした。

『パリ、18区、夜』のヒロインであるカテリーナ・ゴルベワは、母国語が伝わらない異国で言語を無くした動物のように大きな目だけが生きていることを伝えるように光続けていて、その圧倒的な存在感に魅了されました。カラックスの『ポーラX』の女の子だったと知ったのは観賞した後で、『ポーラX』の時の妖気的な雰囲気はなくこの映画では美しく寂しげな少女で、映画館で大笑いするシーンはマイベストシーンの一つです。その後1週間彼女のことが頭から離れないまま迎えた『35杯のラムショット』は小津の『晩春』にオマージュを捧げたというその通りの暖かく優しい物語で、でも小津特有のローアングルからの固定ショットなどがあるわけでもなく、あくまでもドゥニらしく、しかし小津への尊敬が込められていて、この作品に出会えたことが嬉しくて仕方ありません。
上映後の大寺さんのトークで知った、ドゥニの映画が今日本で公開されていない理由。それにも関わらず文芸坐を埋め尽くす圧倒的な人気。今回改めてクレール・ドゥニを観て、映画の力に感動してしまいました。

『35杯のラムショット』の後はなんと文芸坐異例中の異例の出来事、アフターパーティーが開催されました!映画のようにラムが振る舞われ(ビールも)
、今回は内輪だけではありましたが祝杯をあげました。大寺さん曰く、80年代から現在まででも最大の出来事の一つだそうです。なんて素敵。

今後予定しているイベント・上映部門では、このように映画と人が近づけるような場を設けられたらなと思っております。現在様々なアイデアをだし、より良いイベントにするために検討中ですので、乞うご期待ください!

では、この日の写真を何枚か掲載して、締めさせていただきます。滅茶苦茶なブログですが、一回目なのでわたしも上手くつかめませんでした…。次回も書くことを楽しみにしています。お付き合いありがとうございました○

 

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__講義風景

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__アフターパーティーin新文芸坐

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__Tシャツも売っています!マスコットキャラクターののりさださんです♡

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__仲良しこよし*早稲田松竹さま×新文芸坐さま*素敵

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__最後は、うつくしいカテリーナ・ゴルベワ。

 

ブログはこれからも定期的に更新して行きますので、宜しくお願いします。では、わたしはこれから現在通い中の神代を観てきます。(笑) 失礼いたします。

 

尾形ゆり愛
イベント・上映部門担当。日本大学芸術学部映画学科理論専攻。「花の24年組」少女漫画と60’sカルチャーを偏愛する。忘れ物と落とし物が多く転びがち。五月とチューリップと青色とアイドルがすき。