IndieKyotoイベント告知:『新しき民』&「『新しき民』公開記念 山崎樹一郎監督特集」in大阪シネ・ヌーヴォ


12月に入り、秋から冬へと季節の移り変わりを感じます。師走のお忙しい時期ではありますが、一息ついたら映画館へと足を運んでみてはいかかでしょうか。また、あと、数日で新年を迎えます。普段は、なかなか会えない家族や友人と一緒に映画館で映画を楽しんでみてはいかがでしょうか。
さて、大阪で上映の映画の告知をさせて頂ければと思っております。今回は、『新しき民』について、山崎樹一郎監督、シネ・ヌーヴォ支配人の山崎紀子さんのコメントと共にご紹介します。
12月5日から12月25日まで、東京都渋谷のユーロスペースで上映しておりました『新しき民』ですが、12月26日から大阪のシネ・ヌーヴォにて上映が始まりました。初日は、山崎樹一郎監督を迎えてのイベント付き上映でしたが、満席という大盛況でした。そして、まだまだ、シネ・ヌーヴォでの『新しき民』の上映は続きます。
さらに、来月からは、「『新しき民』公開記念 山崎樹一郎監督特集」と題しまして、山崎監督の新作『新しき民』(2014)のみならず、『紅葉』(2008)、『ひかりのおと』(2011)、『つづきのヴォイス-山中一揆から現在-』(2013)の上映を行う予定です。山崎監督のこれまでの経歴を知ることができる作品群ですので、こちらも合わせましてご鑑賞頂けましたら幸いです。
1月15日(金)と1月16日(土)には山崎樹一郎監督、1月16日(土)と1月17日(日)には『新しき民』にご出演されております川瀬陽太さんを迎えての舞台挨拶も予定しておりますので、是非とも、この貴重な機会に大阪のシネ・ヌーヴォへお越しください。

_新しき民(C)一揆の映画プロジェ�__%25H%1B%28B (1)

『新しき民』
2014年/117分
◎監督・脚本:山崎樹一郎◎撮影:俵 謙太◎録音:◎照明:大和久健◎美術:西村立志◎音楽:佐々木彩子◎出演:中垣直久、梶原香乃、本多章一、佐藤亮、瓜生真之助、古内啓子、hyslom、杉井信和、藤久善友、ほたる、川瀬陽太

いよいよ関西4館での劇場公開が始まります。
私が生まれ育った場所です。
いま、もっとも「新しき民」を見てもらいたい都市、大阪から。
シネ・ヌーヴォ、京都みなみ会館、元町映画館、豊岡劇場にて。
山崎樹一郎監督

280年前に実際に起こった一揆を背景にした『新しき民』は本当に一揆を起こすかのように、多くの人を巻き込み、助けられ完成しました。その熱、勢いが映画館にも届いています。ぜひ体感しにきてください。
山崎紀子(シネ・ヌーヴォ支配人)

新しき民4 (1)―イントロダクション―
280年前。実際に津山藩内の山中(現・岡山県真庭市)で起こった一揆を背景に、農民・治兵衛の姿を通して「弱さを引き受けることから始まる生」を描き出す本作は、制作に3年を要し、完成後は4ヶ月に渡って岡山を中心に巡回上映した。その後、ニューヨークで開催された北米最大の日本映画祭「Japan Cuts」での上映では、「黒澤明の作品を彷彿とさせながら、新たな切り口を見せる時代劇」と大きな反響を呼んだ。
監督は、真庭で農業を営みながら「地産地生映画」を制作し続ける山崎樹一郎。名もなきそれぞれの個人の思いと選択が未来を切り開く。

―あらすじ―
治兵衛は出産を控えた妻・たみと共に山中の村で静かに暮らしていた。ある日、たみの兄から蜂起すると聞き、その場に参加するよう促される。渋々従う治兵衛。集まった大勢の農民たちを前に、藩は要求を受け入れる。それで事態は治まったかに見えた。しかし数日後一部のものたちが起こした打ちこわしをきっかけに武力衝突へと拡大した。だが圧倒的な藩の力の前に、一揆衆はひとりまたひとりと倒れていく。その渦中、治兵衛はすべてを投げ捨て村から逃げることを選んだのだが―

■上映スケジュール(1/16土、1/17日は、川瀬陽太さんが舞台挨拶のために来館! ※追記:1/15金、1/16土は、山崎樹一郎監督が舞台挨拶のために来館!)
12/26土〜12/30木12:25
1/2土〜1/8金20:30
1/9土〜1/15金10:20
1/16土〜シネ・ヌーヴォX
1/16土〜1/22金17:00 
1/23土〜1/29金19:00
1/30土〜2/5金16:00
2/6土〜2/12金11:30
■料金:一般1700円、学生1400円、シニア1100円、会員1000円

新しき民3 (1)

『新しき民』公開記念
山崎樹一郎監督特集

岡山県真庭市で農業を営みながら映画を制作し続ける山崎樹一郎監督。前作の『ひかりのおと』は世界中で評価され、躍進をみせた。その直後より着手した『新しき民』は誰も到達できない域へと踏み込んだ意欲作である。何故、こうも果敢に挑戦し続けるのか?

真庭へ移住して10年、その10年で山崎樹一郎は4作品を監督した。鬱屈した何かを抱えながら、山間でトマト農家を営む青年を描いた『紅葉』、夢やぶれ都会から故郷へ戻った男が、家業である酪農家の道を進むことを決意するまでを描いた『ひかりのおと』、そして『新しき民』へと向かう、280年前に実際に起こった山中一揆についてのドキュメンタリー『つづきのヴォイス』、そして最新作『新しき民』。

山崎樹一郎は自然ゆたかな真庭という土地に暮らし、トマトをつくり、厳しさも魅せられたこともすべてを貪欲に吸収している。そしてそこで産み落とされる映画はむせるほどの濃厚さを持った“生きる”結晶で、それは山崎樹一郎を介した、記憶を持った土地の思いの現れかもしれない。

『紅葉』
2008年/50分
◎監督・脚本:山崎樹一郎◎撮影:進巧一、BERT HUNGER◎録音:金田紗枝◎美術:藤久善友◎製作:加納一穂◎助監督:岡本隆◎出演:藤久善友、横山倫子、金田麻紗子、山崎久子、辻総一郎、季羽和喜、中村智道、藤田光平
都市から遠く離れた山のなか、トマト農家を営む男と都会に望みを置いてきた女との若き日常は微細な緊張や葛藤を繰り返すなか、確実に自然と密接した己らの有機的な達成へ向け、前へ前へと進んでゆく。忘れられゆく風景に刻み込まれた反都市型中篇映画。

『ひかりのおと』
2011年/89分
◎ 脚本・監督:山崎樹一郎◎プロデューサー:桑原広考、加納一穂、岡本隆◎撮影:俵 謙太◎照明:大和久健◎録音:近藤崇生(丹下音響)、大森博之◎音楽:増岡彩子◎出演:藤久善友、森衣里、真砂豪、佐藤豊行、中本良子
父の怪我をきっかけに家業の酪農を手伝うため故郷に戻った雄介。しかし消えぬ音楽への思い、酪農の現状、恋人との行き違いから、この土地を引き継ぎ、酪農家として生きていくことに迷いを抱えていた。若き酪農家の葛藤、家族との絆を描いた人間ドラマ。

『つづきのヴォイス-山中一揆から現在-』
2013年/58分
◎監督・ナレーション・編集:山崎樹一郎◎プロデューサー・録音・編集:桑原広考◎撮影:俵謙太◎制作:黒川愛◎音楽:THE SCREENTONES◎宣伝美術:竹内幸生◎出演:植木紋次郎 各務和裕 小椋里治 伴千明 山崎樹一郎
—3.11から一週間後、多くの催しが自粛されるなか、小さな講演会が行われた。
そこで一揆を索引した徳右衛門について語る老人から、生きようとする力を見た監督・山崎樹一郎は、義民の顕彰を続けて来られた方、一揆に参加した者の末裔の方など、山中一揆をめぐる人々の声に耳を傾けていく。

■開催期間:2016年1月9日(土)〜1月22日(金)(※追記:1/15金、1/16土は、山崎樹一郎監督が舞台挨拶のために来館!)
※『新しき民』は12/26〜2/12上映

■会場:シネ・ヌーヴォX
■主催:シネ・ヌーヴォ、シネマニワ
■協力:一揆の映画プロジェクト
■上映スケジュール
1/9土〜1/15金 12:50 『つづきのヴォイス』
1/16土〜1/22金 14:00『紅葉』/15:10『ひかりのおと』
■料金:1200円均一、会員1000円(『新しき民』半券提示で1000円)
※『新しき民』は別料金

(C)一揆の映画プロジェクト

宍戸明彦
World News部門担当。IndieKyoto暫定支部長。
同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科博士課程(前期課程)。現在、京都から映画を広げるべく、IndieKyoto暫定支部長として活動中。日々、映画音楽を聴きつつ、作品へ思いを寄せる。