IndieKyotoイベント告知:「ルドルフ・トーメ監督 レトロスペクティヴ」 トーメ監督来館!


IndieTokyoでは、現在、“IndieKyoto”と命名しまして、関東のみならず、関西でも活動を広めていこうと計画しております。今回は、そのIndieKyotoの活動の一環として、京都での映画の上映会の告知をしていきたい思います。
さて、その第一弾は、11月17、19日の2日間にわたって同志社大学で行われる「ルドルフ・トーメ監督 レトロスペクティヴ」と題してのルドルフ・トーメ監督の映画特集です。映画を上映するだけでなく、ルドルフ・トーメ監督と映画評論家の赤坂太輔さんを招いての貴重な上映会に、是非、お越しください。

ルドルフ・トーメ監督特集 Retrospective Rudolf Thome
ニュージャーマン・シネマの初期にストローブ=ユレイ監督と最も近い関係にあったとして語られながら、日本で紹介されることは極めて少なかったルドルフ・トーメ監督。今回はトーメ監督をお招きし、トークと長・短編6作品を特別上映。ほぼ全作が日本初上映という貴重な機会です。

トーメ1
上映作品 *長編は日本語字幕あり。短編は日本語字幕なし(当日解説書配布)
『ベルリン・シャミッソー広場』Berlin Chamissoplatz/1980年/112分
シャミッソー広場でアンナはマルティンに出会う。広場周辺の再開発計画を巡り、政治的には対立する立場にいる二人。しかし、マルティンはアンナに惹かれてゆく。やがて歳の差を越え愛し合うようになる二人は、小雨の降る湖にシャンパン瓶を抱え泳ぎに行く。ピアノを弾き語るマルティンの歌声に、風呂上がりのアンナがワイングラスを片手に聴き入るシーンは、ドイツ映画で最も美しいラブシーンの一つに数えられる。瑞々しさと音楽に溢れたトーメの最高傑作。

『紅い部屋』Das Rote Zimmer/2010/101分 (日本初上映)
接吻生理学者のフレートは、妻に逃げられ、娼婦相手に誕生日を過ごす中年男。ところが古物商で南国の入り江が描かれたトレーを買ってから、女性運が突如好転する。人里離れた湖畔に暮らす謎めいた二人の美女の家に招かれた彼は、彼女らの口頭試問をクリアし、夢のような共同生活に引き込まれる。男一人女二人の愛のユートピアは可能なのか?初期短編『ステラ』以来、繰り返し映画化されてきたテーマを、70歳のトーメが「新たな愛を発明するために」再度探求した「大人のメルヘン」。

『和解』Die Versöhnung/1964年/19分 (日本初上映)
ミュンヘン時代のトーメとストローブを結びつけた記念すべき処女作。

『ステラ』Stella/1966年/15分 (日本初上映)
男一人女二人の愛のユートピアを夢見るトーメの原点となった作品。

『ジェーンはジョンを撃つ、彼がアンと寝たから』Jane erschießt John, weil er sie mit Ann betrügt/1967年/15分 (日本初上映)
トーメがユイレと共同編集し、ストローブが嫉妬したという伝説の作品。

『二枚の絵』Zwei Bilder/1984年/9分 (日本初上映)
情事を隠す妻に嫉妬する夫をトーメ自身が演じる、爽やかな映像美に充ちた作品。

imageプロフィール
ルドルフ・トーメ[Rudolf Thome]
1939年生まれ、今年の初来日中に79歳を迎える。1960年代に、ミュンヘンでジャン=マリー・ストローブ、ダニエル・ユレイ、ペーター・ネストラー、クラウス、レムケらと交友関係の中で映画を撮り始めた。ジャン=リュック・ゴダール、ハワード・ホークスあるいは小津安二郎から強い影響を受けながら、日常生活における男女関係をユーモラスなタッチで描く作風は今日まで一貫している。トーメ作品多くの脚本を手がけたマックス・ツィールマンの言葉を借りれば、彼の映画の根底にあるのは「日常性を祝うことへの愛」である。風に揺れる葉、小鳥の囀り、湖面のさざ波に囲まれた夢のような日常空間で、主人公たちは繰り返し、料理を作り、ワインを飲み、泳ぎ、ダンスをする。そのふとした仕草、表情、眼差しを映像として記憶することに、トーメは固執する。「私は俳優たちについてのドキュメンタリー映画を作っている」のだと。フランスのカイエ・デュ・シネマ誌は、トーメを「最も重要な知られざるドイツ映画監督」として挙げている。

赤坂太輔[あかさかだいすけ]
ウェブサイト&シネクラブ「New Century New Cinema」主宰。「マノエル・デ・オリヴェイラと現代ポルトガル映画」(E/M ブックス)企画・執筆。近年はSight&sound、La Furia Umana等に寄稿・執筆。また近年では「アルゼンチン映画の秘宮」を企画し、アルゼンチン映画を日本に紹介し続けている。現在、雑誌「NOBODY」に「メディア批評としての現代映画」を連載中。

スケジュール
11/17[火]開場17:30 寒梅館クローバーホール
18:00― 上映[短編]  『和解』、『ステラ』、『ジェーンはジョンを撃つ、彼がアンと寝たから』、『二枚の絵』
上映後 トーク/ルドルフ・トーメ監督+赤坂太輔[映画評論] 
    ※上映後すぐ(休憩なし)の開催となります。

11/19[木]開場15:30 寒梅館ハーディーホール
16:00― 上映1『ベルリン・シャミッソー広場』
18:00― トーク/ルドルフ・トーメ監督+赤坂太輔[映画評論]
19:10― 上映2『紅い部屋』

料金
11/17[火] 入場無料
11/19[木] [1日通し券]/一般1300円/Hardience会員・学生1000円
*1作品のみ鑑賞の場合も同料金
*同志社大学学生・教職員(同志社内諸学校含む)無料

会場・アクセス
寒梅館ハーディーホール
    クローバーホール
京都市上京区御所八幡町103 同社大学寒梅館地下1階
◎地下鉄今出川駅下車、②番出口より北へ60m
◎公共交通機関をご利用ください。

主催・お問い合わせ 
同志社大学今出川校地学生支援課 
075-251-3270 http://d-live.info/

宍戸明彦
World News部門担当。IndieKyoto暫定支部長。
同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科博士課程(前期課程)。現在、京都から映画を広げるべく、IndieKyoto暫定支部長として活動中。日々、映画音楽を聴きつつ、作品へ思いを寄せる。