海に浮かぶ映画館


海に浮かぶ映画館2015_4今回、indie Tokyo主催である大寺眞輔さんのご厚意で映画上映イベントの記事を書かせていただきます。イベント「海に浮かぶ映画館」主催の深田隆之です。

横浜の”どこか”にひっそりと浮かぶ、この映画館。海に浮かぶ映画館と聞いてどこにあるんだろう?と思われる方もいらっしゃるかと思います。実はこの映画館、地図も載せない住所もない、秘密の映画館なのです…。

1年間のうちに数日間だけ営業する映画上映イベントとして、海に浮かぶ映画館は2013年12月からひっそりとスタートしました。
様々な制約の関係上、1年に1回、基本的には招待制、この謎の映画館の全容・歴史・”本当の名前”は来ていただいたお客様にのみ説明しています。

DSC02773そもそも、このイベントは小栗康平監督作品『泥の河』の16mmフィルムを知人から借りられるというきっかけでスタートした企画です。せっかくフィルムを借りられるならと8mmフィルム作品、若手映画作家の作品を上映するイベントとして開催したのが始まりでした。
当初1度きりのイベントとして開催したのですが、映写室のないフィルム上映、そして上映スペースとしての面白さに反響も大きく、今年の開催で3回目を迎えることになりました。

そんなきっかけからもわかるように、私は元々イベントのプログラマー・プロデューサーではなく映画を作る側の人間です。映画のいち作り手である私がなぜこの映画館イベントを行おうとしているのか?
一般的には映画祭として位置づけられるこの企画を、あえて”映画館”と銘打っているのはなぜか?
それはできるだけ濃密な”場”を作っていきたいという思いからです。映画の制作だけでなく上映というものが急激に変化していく中で、映画館というものの可能性をもう一度考え直してみたいのです。単なるノスタルジーとしての古き良き映画館ではなく、黎明期におけるカフェでの映画上映に戻ることでもなく、未来の映画館はどのようなものなのか。映画館が無くなるという状況を前にして映画館という”場”になにがあったのか、それをできるだけ解像度の高い形で再考し試行していく必要があると強く感じています。
この企画が単なるイベントとしてではなく、映画に関わる誰かと誰かが出会う場所として、狭くとも深い縁を作り出していきたいのです。
できるだけ長くこの場所が生き、上映機会の少ない私のような若い映画の作り手、そしてなかなかそれらに触れる機会のない観客たちが密に集う場所として継続したいと考えています。

海に浮かぶ映画館2015_4今回も新進気鋭の若手映画作家たち、そして16mmフィルム上映として『砂の女』、七里圭監督をお呼びして『ホッテントットエプロン-スケッチ』なども上映致します。
12月の4~6日は波に揺られながら映画を観にきませんか?
そして、ついくつろいでしまうこの場所で、映画の話をしませんか?

気になった方はFacebook、twitterで告知をしておりますので見に来てください。
メールアドレスに直接お問い合わせいただいても大丈夫です。

FBページ:https://www.facebook.com/umitheater2014
twitter:@umi_eigakan
問い合わせ:umi.theater07@gmail.com

深田隆之プロフィール
88年生まれ。神奈川県出身。
2013年、短篇映画「one morning」が仙台短篇映画祭、Kisssh-Kissssssh映画祭等に入選。映画をはじめとして、ビデオダンス/中高生を対象としたワークショップ/ミュージックビデオ等、様々な映像・映画の試みを継続している。現在は横浜を中心に活動中。
http://fukatakamovie.jimdo.com/