ジョン・カーペンター連続レビュー 第1弾『ハロウィン』


『遊星からの物体X〈デジタル・リマスター版〉』公開に先立ち、IndieTokyoで連続レビューを立ち上げることになった。
過去のカルト映画がスクリーンで見られる機会に沸き立つ人たちがいる中、ジョン・カーペンターの名前を聞いて、私は一つの代表作も挙げられなかった。
代表の大寺さんがグループ内で「この機会にジョン・カーペンターって監督の映画を見てみようって好奇心からの立場で全然構わない、と言うか、そういうのがウェルカム!」と
レビュアーを募ったことがきっかけとなり、恥ずかしなら、未見の自分も作品のレビューに加わらせてもらうこととなった。偉人たちの映画に飛び込むのはとても新鮮な気持ちだ。

自分と同じように”ジョン・カーペンター”を見たことも聞いたこともない人がいるだろうから、彼の経歴をWikipediaから引用してみる。

ジョン・ハワード・カーペンターはアメリカの映画監督、脚本家、作曲家兼、演奏家である。
彼は1970年代から80年代にかけて様々なジャンルの映画を監督したが、よく知られるのはホラー、アクション、そしてSF映画の監督としてである。
彼の映画は商業的、批評的には失敗が多かったが『ハロウィン』『ザ・フォッグ』『ニューヨーク1997』そして『スターマン/愛・宇宙はるかに』などは
注目に値する作品として例外的に扱われている。しかしながら70・80年代の作品はカルトクラシックとして、そのジャンルに影響を及ぼした監督として一般的には知られている。
2018年に彼は製作総指揮兼、作曲家として再び『ハロウィン』に戻ってきた。

どうやら『ハロウィン』がリブートされたようだ。予告編が公開されているのでさっそく見ることにした。

『ハロウィン』の殺人鬼として描かれるマイケル・マイヤーズは、仮装した子供たちで賑わうイリノイ州ハドンフィールドの街中を音もなく歩く。
耳馴染みのある音楽が。低音域のピアノの鍵盤が弾かれる。物陰には白い仮面が浮き上がる。耳鳴りのような金属音が迫り、包丁を逆手に持ったマイヤーズが背後に迫る。
『Dead by Daylight』というPS4で発売されたビデオゲームの中で、マイケル・マイヤーズは殺人鬼のキャラクターの一人として登場している。
このゲームは殺人鬼VS生存者というチームバトル制で、発売から数年経った今もなお定期的な追加コンテンツと質の高いメンテナンスにより、プレイヤーは増加する一方である。
追跡、監視、殺人といったフェーズに分かれて『ハロウィン』の音楽が使用されており、逃げる側の生存者は映画さながら、スリル満点なのである。
舞台となったハドンフィールドや、ローリーがキャラクターとして操作できるなど、『ハロウィン』が徹底的に再現されている。

怖い映画は気が進まなかったけれど、初めてそのゲームの元ネタに出会った自分は、スキップで近所のTUTAYAに。本作の前にアマゾンプライム作品の対象だった(9月17日時点)『透明人間』を見て、気持ちは前向きに。
IndieTokyo内でグループラインが編成され、レビュアー達は各作品の用意を進める中、『ジョンカペのあの作品、怖かったからまだ未見で…』という声に対して先輩方は『いやいや、大丈夫大丈夫!』と余裕をみせる。
代表の大寺さんも「『ハロウィン』は怖いかと言われると、実際のところ…笑えるんじゃないかな」と言っていたこともあり(人のせいにする)親のいない実家で仕事終わりに見てみました。

はい、めっちゃ怖かったです。騙されました。マイケル・マイヤーズには、ジェイソンとかフレディにはない生身の人間であるという気味の悪さがあります。
無言電話、ストーキング、そして凝視。仮面越しの眼差しには15年前に殺した姉の姿を求める少年のままのマイケルがあり、精神病で顔面が引き攣った醜い男の姿があります。
物語の終盤はマイケルが不死身の怪物化していくので笑えます。ローリーが戦う姿は逞しく、リブート版で見たジェイミー・リー・カーティスの勇ましさの原点はここかと合点がいきました。

伊藤ゆうと

イベ ント部門担当。平成5年生まれ。趣味はバスケ、自転車。(残念ながら閉館した)藤沢オデヲン座で「恋愛小説家」を見たのを契機に 以後は貪るように映画を観る。脚本と執筆の勉強中。