サミュエル・フラー入門!男子二人による『チャイナ・ゲイト』談義(フラー男子)


ユーロスペースにて3/4(金)まで公開中の「サミュエル・フラー連続上映!」。

サミュエル・フラー作品を観たことのなかった「フラー男子」ならぬ「ふら~男子」の二人(伊藤、ヒゲノ)が『チャイナ・ゲイト』を鑑賞しました。(ちなみに「ふらー」は、沖縄の方言で「アホ、バカ」らしいですね)

渋谷区円山町の居酒屋にて、夜な夜な感想を語り合ったので、その模様をお送りします…

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ヒゲノ「早速だけど、どうだった?」

伊藤「男女の絡みが不思議な感じでした。主人公とラッキーレッグズ(リーア)が過去を想いながらする会話が印象的でしたね」

ヒゲノ「戦争モノかと思いきや、実はラブストーリーなんだ。というところが良かったなあ」

伊藤「確かに。難しい映画かと思って見始めたら、昔の女とヨリを戻す話で。面白かったですね」

ヒゲノ「ね、戦争中なのにね(笑)ラブストーリーだけじゃなくて、作戦に参加する軍人それぞれのキャラクターにもきちんと物語上スポットが当たっていて、愛を感じた」

伊藤「ナット・キング・コールの歌も良かったですね!歌だけ、録音環境の力の入れ方が…(笑)でも、それがオープニングでも、ラストでも効いてましたね」

ヒゲノ「チャイナゲイト~♪冒頭のあの流れから、子どもがキーになるとは思わなかったなあ。差別、偏見といった考え方に対しての、サミュエル・フラーを優しさを感じた。」

伊藤「アメリカは様々な人種が居ますもんね」

ヒゲノ「あの時代だから、ってわけじゃなく今観ても新鮮だし、ハッとさせられるところもあったね。戦争映画をベースではあるけど、物語が構造的に重なりあってて興味深かった」

伊藤「ケイパー物の要素もあると思います」

ヒゲノ「確かに、主人公側が必ずしも正義ではないね。ちなみに、キャラクターの中で誰が好きだった?途中、◯から落ちて死んでしまう兵隊のシーンは印象的だった」

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伊藤「あそこは残酷ですよね。ラッキーレッグズの子どもを守ろうとする、共産党側のチャム少佐が個人的には良かったです。演じているの、リー・ヴァン・クリーフですよね。髭が無かったですが。サントリー・オールドのCMにも昔出演していた俳優さんですね」

ヒゲノ「へえ~、初めて知りました」

伊藤「物語の筋としては、爆薬を抱える敵軍のベースに乗り込む話ですが、会話のシーンが多くて。会話の中からキャラクターの機微が見えてきますよね」

ヒゲノ「うんうん。ラストまで、どうなるかわからない展開だしね。サミュエル・フラー、面白い監督だなあ」

伊藤「ほかの作品も気になりますね!」

ヒゲノ「よし、ほかの作品も見に行こう~!」

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boid presents 『サミュエル・フラー自伝 わたしはいかに書き、闘い、映画をつくってきたか』刊行記念
「サミュエル・フラー連続上映!」

上映作品
予定されているのは、サミュエル・フラーが手掛けた『チャイナ・ゲイト』、『ショック集団』、『裸のキッス』、『ベートーヴェン通りの死んだ鳩<ディレクターズ・カット版>』、『フラーライフ』、『ストリート・オブ・ノーリターン』、『ホワイト・ドッグ』、『最前線物語』の8作品です。全国で開催予定ですが、各劇場によって上映作品が異なりますのでご注意ください。

劇場情報(※ 劇場により上映作品が異なります。詳細は各劇場のウェブサイトなどでご確認ください。)
札幌:札幌プラザ2・5地下劇場メッセホール 1/31(日)
東京:ユーロスペース 2/20(土)~3/4(金)
山口:YCAM 3/19(土)~21(月), 3/26(土)
仙台:桜井薬局セントラルホール 4/3(日)~4/15(金)
名古屋:名古屋シネマテーク 4月予定
広島:横川シネマ 4月中旬, 5月予定
京都:同志社大学寒梅館 4/28(木)
京都:京都シネマ 4/30(土)~5/6(金)
大阪:第七藝術劇場 4月下旬予定
神戸:神戸アートビレッジセンター 4月下旬予定

公式URL
http://www.fuller2016.com/ 

 

ヒゲノジュン
イベント・上映部門担当。立教大学現代心理学部映像身体学科卒。「映身祭」運営、映画『ちづる』上映委員会、映画『みちていく』宣伝 等。好きな女優は、多部未華子。

伊藤ゆうと
イベント部門担当。小さなラジオ局で働く平成5年生まれ。趣味はバスケ、自転車。(残念ながら閉館した)”藤沢オデヲン座”で「恋愛小説家」を見たのを契機に以後は貪るように映画を観る。脚本と執筆の勉強中。