「大阪アジアン映画祭 2018」日記2(伊藤ゆうと)


 

“A tailor ” – TRAN Buu Loc, NGUYEN Kay

☆作品解説
1969年のサイゴン。9代続いた老舗の仕立て屋の娘ニュイはベトナムの民族衣装アオザイ造りを嫌い、伝統を継承する母親の方針に反発して洋服の勉強に勤しむ。ある日、母が作ったアオザイをニュイが着ると、2017年のホーチミン市にタイムスリップしてしまう。偶然、ニュイは首吊り自殺を図ろうとしていた年老いた自分自身に対面する。そして、母が急逝後、仕立て屋は継いだニュイによって倒産し、生家も取り上げ寸前であることを知ったニュイは家を守るため、 現代のサイゴンを奔走する。
 
 
昨年第12回大阪アジアン映画祭で上映「フェアリー・オブ・キングダム」に続き、
ゴー・タイン・ バン自ら監督した作品。人気ボーイズグループ365daband(バーサウナム)よりS.Tが出演。
 
ニュイがフランス語や英語を話したり、ドラえもんの漫画が登場したりとミックスカルチャーな側面が見られる。物語は主に現代のサイゴンで繰り広げられる。おそらくドラえもんなどから着想を得たのか、過去の”のび太”が未来の”のび太”を叱咤するようなシーンが見られる。過去と現在のシーンで細かに映像のあらを作り出したり、字体を変えるなど撮影や美術の各所に細やかな配慮があり没入できた。
 
 
 
☆次回上映

3月15日(木) 14:00 ABCホール

伊藤ゆうと

イベ ント部門担当。平成5年生まれ。趣味はバスケ、自転車。(残念ながら閉館した)藤沢オデヲン座で「恋愛小説家」を見たのを契機に 以後は貪るように映画を観る。脚本と執筆の勉強中。