第一回文芸坐シネマテーク
アブデラティフ・ケシシュ特集

2014年9月3日(水)~9月7日(日)
会場:池袋 新文芸坐
http://www.shin-bungeiza.com/

『アデル、ブルーは熱い色』上映

9/4(木)
19:30~『身をかわして』(117分)
21:40~22:30 トーク(50分程度):大寺眞輔

9/5(金)
19:15~『クスクス粒の秘密』(153分)
21:55~22:40 トーク(45分程度):大寺眞輔

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『身をかわして』L’esquive
(2004年/117分/35ミリ/日本語字幕付き)
監督・脚本:アブデラティフ・ケシシュ
出演:サラ・フォレスティエ、オスマン・エルカラス、サブリナ・ウアザニ

パリ郊外の低所得者向け団地に住む無口な少年クリモは、気の荒い仲間たちに囲まれながら、いつかヨットで世界の果てまで行くことを夢見ている。そんなある日、お喋りで活発な少女リディアが見たことのない衣装で澄ました姿をしているのを見かける。彼女は、演劇クラスでマリヴォーの戯曲を練習しているのだ。
パリ郊外に住む少年少女たち、その移民文化、強烈な訛り、外の世界への憧れ、そしてバイタリティを圧倒的なパワーと胸を締め付けるような愛らしさで描いた作品。フランスでは、映画批評家ばかりでなく多くの観客たちに愛され続けている。

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『クスクス粒の秘密』La graine et le mulet
(フランス/2007年/153分/35ミリ/カラー/日本語字幕付き)
監督:アブデラティフ・ケシッシュ
出演:アビブ・ブファール、アフシア・エルジ、ファリダ・バンケタッシュ

港町に住むチュニジア移民の男スリマーヌ。60台になった彼の周囲は、リストラなど世知辛い話ばかりだ。一念発起した彼は、古い船を買い取って船上レストランを始めようと決心する。しかし、お役所の手続きなど面倒な話ばかりが降りかかる。やっとの事でこぎ着けたオープニングパーティだが、そこでもまた大きなトラブルが…
エスニックなんて言葉では収まりが付かない圧倒的なエネルギー。音楽やダンスや食べること、つまり生きることの全てがぎっしり詰め込まれたとてつもなく楽しい作品。映画の面白さ、生きることの面白さ、大変さ。その全てがここにはあります。