アーティクル

[361]クストリッツァのカンヌ未出展をめぐる騒動

[361]クストリッツァのカンヌ未出展をめぐる騒動

 今年5月11日から22日にかけて開催されるカンヌ国際映画祭でセルビアを代表する映画監督、エミール・クストリッツァの最新作は上映されない。過去『パパは出張中!』(1985)と『アンダーグラウンド』(1995)の二作品でパ

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[360]カンヌ国際映画祭監督週間2016

[360]カンヌ国際映画祭監督週間2016

 2016年カンヌ国際映画祭のラインナップが発表された(#1)。会長がジル・ジャコブからピエール・レスキュール(カナルプリュスの元最高経営責任者)に代わって2年目の今年は、アルモドバルやアサイヤス、ダルデンヌ兄弟、ドラン

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[359]トム・マッカーシー監督作『スポットライト 世紀のスクープ』におけるハワード・ショア作曲の音楽について

[359]トム・マッカーシー監督作『スポットライト 世紀のスクープ』におけるハワード・ショア作曲の音楽について

トム・マッカーシー監督の『スポットライト 世紀のスクープ』は、第88回アカデミー賞において、作品賞、脚本賞を受賞した。そして、その映画を支える役割として、音楽もまた、台詞や映像に比するほどに観客に映画の意図を伝えてくれる

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[358] 映画ファンによる映画ファンのための映画館

[358] 映画ファンによる映画ファンのための映画館

(画像1) 近年、デジタル化や大きな環境の変化に伴い映画館、主にミニシアターの閉館が相次いでいる。日本のみならず、アメリカなどでも地域に密着し長年続いていた映画館などが経営困難や行政による再開発に伴い閉館に追いやられてい

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[357]サミュエル・ベケットの「映画」めぐるドキュメンタリーが公開

[357]サミュエル・ベケットの「映画」めぐるドキュメンタリーが公開

 20世紀中頃に『ゴドーを待ちながら』で不条理演劇の扉を開いたサミュエル・ベケットは、生涯でただ一度だけ、無声映画の脚本の執筆に挑んだことがある。意外にもその中で主要な登場人物を演じたのは、チャップリンと並ぶ伝説的な喜劇

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[356]ドキュメンタリー映画の法的問題

[356]ドキュメンタリー映画の法的問題

 ドキュメンタリー映画への関心が高まるに連れ、その弊害も見えてくる。中立な視点を巡る議論は語り尽くされることはないだろうし、どこまで映してよいのかというはっきりした線引きはいつまで経っても決まらないはずだ。  World

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[355] イーサン・ホークによる『ボーン・トゥー・ビー・ブルー』

[355] イーサン・ホークによる『ボーン・トゥー・ビー・ブルー』

先週から今週にかけて、複数のミュージシャンの伝記映画がアメリカで公開されています。ハンク・ウィリアムズの半生を描く『I Saw the Light』、ドン・チードルが監督を務め、マイルス・デイヴィスを演じる『Miles

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[354]陰謀論の時代における表現の自由

[354]陰謀論の時代における表現の自由

「私たちは再び、大企業の思惑によって言論の自由や芸術や真実が検閲を受ける瞬間を目撃しているのだ」(#1)  映画をはじめ様々な表現に携わる場所では、あらゆる表現行為が基本として自由に許され、その作品そのものが実際に見られ

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[353]ウォルター・モズリイが描く快楽の世界

[353]ウォルター・モズリイが描く快楽の世界

ウォルター・モズリイ原作の成人向け作品『Killing Johnny Fry』が映画化されることが決まった。 ウォルター・モズリイはアメリカ出身の小説家。クリントン元米大統領が大統領選中に作品を絶賛して有名になった作家で

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[352]セックスと映画:曖昧なレイティング基準

[352]セックスと映画:曖昧なレイティング基準

 昨年のカンヌ国際映画祭で上映され、世界中の注目を一気に集めたことで知られるギャスパー・ノエ監督作『Love』。大きな波紋を呼んだ本作だが、ついに日本でも18歳未満鑑賞不可として公開されることが決定した。映画倫理委員会(

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