米・公共放送サービス(PBS)で『POV』シリーズを担当しているプロデューサーであるジャスティン・ナガンは健康問題、立ち退き、災害などに直面している映像作家の助成プロジェクトを開始した。このプログラムは「the Artist Emergency Fund」と呼ばれ、ノンフィクションの領域で継続的なキャリアを築くことが困難な者に与えられる。

ジャスティン・ナガンは「多くのドキュメンタリー作家にとって、一度救護室に運ばれることは永年の増大する医療費を意味する。私たちの目的は可能な限り製作者をサポートするAmerican Documentary, Inc.を作るとともに、もっとも脆弱な者を支える包括的な業界を作ることだ。このような支援プログラムは他の芸術領域では一般的なことである。持続的な問題が解決されるわけではないが、正しい方向へ一歩進めると願っている」と語っている。

初年度、基金は上限1,000ドルの助成金を授与する。申請は応募の順番に応じて、書類と製作経験によって審査される。応募者はアメリカ合衆国に居住しており、非商業的に公開されたノンフィクション作品をプロデュースまたはディレクションした経験を持っている人に限る。助成金は映画製作の経費などに充てることはできない。

今年の初め、American Documentary, Inc.はジョン・S・ナイトとジェームス・L・ナイトとパートナーを組み、100,000ドルの基金を立ち上げた。ナイト基金はジェームス・L・ナイトが投資する26都市で活動している映画製作者をサポートしている。

この新しいイニシアチブはNPOのシカゴ・メディア・プロジェクト、Genuine Ariticle Pictures、Sage基金によって始められた。

参考:

Genuine Article Pictures

American Documentary Launches Artist Emergency Fund to Assist Filmmakers Facing Hardship


http://www.pbs.org/pov/blog/pressroom/2018/06/artist-emergency-fund/

兒玉奈々
World News担当。大学ではフランス文学を専攻。映画に出てくる女優、ダンスシーン、音楽が大好き。


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