ソニー・ピクチャーズ・クラシックスは『Maria by Callas: In Her Own Words』の上映権を得た。この映画はギリシャ系アメリカ人のオペラ歌手マリア・カラスのドキュメンタリー作品である。ソニー・ピクチャーズ・クラシックスは北アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドへ配給することが可能になった。(#1)

 『Maria by Callas: In Her Own Words』の上映権については、カンヌ国際映画祭のときから交渉が続いていた。ドイツ、オーストリア、イタリア、スペイン、ベネルクス、スイス、スカンディナビア、日本、中国、香港、ポルトガル、韓国、台湾にはすでに上映権があった。MK2 Filmsはイギリス、アメリカ、イスラエル、ギリシャでの取引の交渉をしていた。そして今回、フランスのMK2 Filmsとソニー・ピクチャーズ・クラシックスの間で合意が得られた。(#2)

 フランスのMK2 Filmsによって国際市場に現れた『Maria by Calls』はPetit DragonのEmma Lepers、Gaël Leiblang、Elephant DocのEmmanuel Chainによって共同制作された。フランス国内の配給はHaut & Courtが行なった。

 作者のトム・ボルフはここ5年間を映画資料、写真、カラス自身の8つの映画、プライベートのライブレコーディング、手紙などによって描かれたオペラの伝説のポートレートを集めることに費やした。「マリア・カラス、彼女の声と人生は輝かしい。トム・ボルフは「『Maria By Calls』を観客に届けるためのパートナーとしてソニー・ピクチャーズ・クラシックスより適しているものはいない。」と言う。「ソニー・ピクチャーズ・クラシックスのおかげで、例え彼女のことを知らなかったとしても、偉大なアーティストであり、伝説の背後にいる彼女を発見、再発見するだろう」とトム・ボルフは付け加える。(#3)

 このドキュメンタリー映画にはマリア・カラス、アリストテレス・オナシス、マリリン・モンロー、アラン・ドロン、イヴ・サンローラン、ジョン・F・ケネディ、ルキノ・ヴィスコンティ、ウィンストン・チャーチル、グレース・ケリー、エリザベス・テイラーらのシーンもある(#4)

 今年はマリア・カラス没後40周年である。ハリウッドは現在、このソプラノ歌手に基づいた多くのプロジェクトを進めている。その中には、メリル・ストリープが主役を務める予定の作品もある。一方、ワーナー・クラシックスはマリア・カラスのライブレコードの新しいボックスの発売を予定している。(#5)

(#1)
Sony Pictures Classics Nabs ‘Maria by Callas: In Her Own Words’ From MK2

(#2)
Cannes: Naomi Kawase’s ‘Radiance,’ Tom Volf’s ‘Maria by Callas’ Sell in Major Markets (EXCLUSIVE)

(#3)
Sony Pictures Classics Nabs ‘Maria by Callas: In Her Own Words’ From MK2

(#4)

Sony Pictures Classics to Distribute Maria Callas Documentary

(#5)

Maria Callas Documentary To Be Released By Sony Pictures Classics

兒玉奈々
World News担当。慶應仏文4年生。映画に出てくる女優さん、ダンスシーン、音楽が大好きです。熱しやすく冷めやすいタイプなので、ハマってるものがコロコロ変わります。


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