[530]欧州進出を続けるNetflix、デイミアン・チャゼルとタッグ


2009年にミュージカル映画『Guy and Madeline on a Park Bench(原題)』で監督デビューし、『ラ・ラ・ランド』で一世を風靡したデイミアン・チャゼルが、Netflixオリジナルドラマ『The Teddy(原題)』で製作総指揮を務めることになった。今作の舞台はパリだ。

フランスでの『Osmosis(原題)』の制作も控えているNetflixが、このように彼らはヨーロッパ進出を虎視眈々と狙っている。初のヨーロッパオリジナルシリーズとして公開したのは、2016年『マルセイユ(原題:Merseille)』。さらに、2017年の終わりまでに少なくとも6つの新しいヨーロッパドラマシリーズを製作することも宣言している。(*3)

2002年設立以後、Netflixはヨーロッパでのプロジェクトに約20億ドルを投資。また今回、アムステルダムに新たな拠点を創設するのに伴い2018年までの間400人の新規人事募集を行うことも発表した。ヨーロッパをはじめ、中東やアフリカへの市場拡大にも積極的だ。(*2)

2018年配信予定『Buster Scruggs(原題)』でコーエン兄弟が初のテレビドラマ担当を果たしたのをはじめ、マーティン・スコセッシ、デイビッド・フィンチャーなど大映画監督たちがテレビ業界へ進出するなか、今回デイミアンも初めてのテレビドラマシリーズを手掛けることになった。『The Teddy』では、全8話中2話の監督も行う。彼は、「僕はいつもパリでの撮影を夢見ていたから、この作品にJackとGlen、Alanとチームを組めることにとてもわくわくしている。また同時に、Netflixにホームを持つ事にもとても興奮しているよ。」と述べる。(*1)

現代の多くの文化が交わるパリが舞台である今作品。ジャズクラブとそのオーナー、ハウスバンドを囲む混沌とした町を中心に物語は展開し、劇中ではフランス語、英語、アラビア語が使用される。脚本を手掛けるのは、『This is England』を始めとする計5回にわたり英国映画テレビ芸術アカデミー(BAFTA)にて受賞しているジャック・ソーン(Jack Thorne)。オリジナル音楽は、計6回グラミー賞を獲得したグレン・バラードが担当する。

Netflixの国際オリジナル部門副社長Erik Barmack氏は、作品の全体的な雰囲気について、『セッション』と『ラ・ラ・ランド』の中間である、と述べている。(*1)公開は2019年とのこと。大映画監督が次々とテレビ業界に進出する今、彼らの動向に今後も注目したい。

参考・引用URL
*1 : http://variety.com/2017/tv/asia/netflix-teams-with-la-la-land-director-damien-chazelle-on-paris-set-musical-series-the-eddy-1202544821/

*2 : http://www.miamarket.it/netflix-inarrestabile-annunciati-400-nuovi-posti-di-lavoro-e-due-nuove-serie-originali-europee/

*3 : http://variety.com/2017/tv/global/netflix-commissions-sci-fi-osmosis-as-second-french-original-series-1202423239/

三浦珠青
早稲田大学3年生。映画と本とエスニック料理が好き。


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