プロフットボールNFLの今シーズンの王者を決める第51回スーパーボウルが2月5日に開催されました。フットボールのルールはわからなくとも楽しみなのが、試合の合間に流れるテレビCM。
というのも、全米の視聴率が40%を超えるこの中継のCMの出稿料金は30秒で500万ドル(約5.8億円)とも言われており、世界で最も高価であることが有名です。
そのため、試合もさることながら、流れるCMも、とても注目されています。

そんな今年のスーパーボウルのCM。今年流れたうちの1本を制作したのが、「バートン・フィンク」や「ビッグ・リボウスキ」を監督したコーエン兄弟でした。

コーエン兄弟がこのスポットCMを制作したのは15年ぶり。15年前はアメリカの確定申告を手がける会社、H&R RockのCMでした。ちなみに18年前はホンダのCMも手がけています。

そんな彼らの今回のCMはメルセデスAMG。今回なぜこのCMを紹介しようと思ったのかといいますと、これが1969年公開のデニス・ホッパー監督作「イージー・ライダー」への賛辞として作られているからです。
荒々しいバイカーにしかり、流れる音楽にしかり、壁のポスターにしかり、「イージー・ライダー」っぽい要素が組み込まれています。

舞台はイージー・ライダーを思い起こさせるアメリカの砂漠町にある小さなパブ。そこにあるジュークボックスでSTEPPENWOLFの「BORN TO BE WILD」が流れるところから始まります。。。

もう見た方が早いですね。こちらのリンクからご覧ください。

なんと最後には「イージー・ライダー」主演のピーター・フォンダが!
nofilmschoolのライター、V Renéeは、60年代の後半にカウンターカルチャーとして現れた「イージー・ライダー」と、このCMにおけるAMGの存在を当てはめた感想を書いています。

皆さんはどのようなご感想を持たれたでしょうか?

参考
http://nofilmschool.com/2017/02/coen-brothers-channel-easy-rider-their-super-bowl-ad-mercedes

The Coen Brothers Return to the Super Bowl After 15 Years With This Mercedes Ad


http://forbesjapan.com/articles/detail/15106

(本文)

髙橋壮太
髙橋壮太 イベント制作会社に勤務しながら、自主制作映画を細々と作っています。今年は牯嶺街少年殺人事件の3時間56分版やエドワード・ヤンの他のリマスター作品を見ることを目下楽しみにしています。


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