[419]デヴィッド・エアー監督作『スーサイド・スクワッド』におけるスティーヴン・プライスの音楽


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※会話文はすべてスティーヴン・プライスによるもの。

デヴィッド・エアー監督の映画『スーサイド・スクワッド』は、DCコミックスに登場する悪役たちが、特殊部隊スーサイド・スクワッドを結成し、危険な任務を遂行する作品である。悪役たちスーサイド・スクワッドは、バットマンやスーパーマンに逮捕されながらも、米政府と裏取引をし、任務と引き換えに、減刑を約束される。
その音楽を担当したのは、2014年のデヴィッド・エアー監督による『フューリー』でも組んだスティーヴン・プライスである。2人のコラボレーションは、今回で2度目となる。
彼は、現在39歳であるが、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズや『バットマン ビギンズ』の音楽編集を経て、2013年のアルフォンソ・キュアロン監督による『ゼロ・グラビティ』で音楽の作曲を担当し、すでにアカデミー賞を受賞した若手気鋭の作曲家である。
デヴィッド・エアー監督のこれまでの映画を振り返ったとき、2005年の『バッドタイム』や2012年の『エンド・オブ・ウォッチ』のようなギャングスターが登場する作品が存在する。また、その経験は、『スーサイド・スクワッド』にも繋がっているだろう。音楽については、デヴィッド・エアー監督の過去作のアプローチは反映されているのだろうか。スティーヴン・プライスは以下のように説明する。

「私たちは、過去の音楽について一緒にまったく話し合っていません。デヴィッドは、いつも新しい音楽と考えを強く要求します。だから振り返ることは決してないのです。しかし、『スーサイド・スクワッド』に取り組んでいた際に、すぐにこの映画は、彼の映画だと分かりました。スクワッドの悪役たちのイメージとは、社会に順応できないギャングたちが共通の目的のために、互いを信用して集まるというところにあります。デイヴィッドは、キャラクター同士の現実味のある友情を、監督し、創り上げています。その関係性の存在はすぐに理解でき、それはギャングのメンバー間での関係に変化していきます。この関係において、狂気に満ち、面倒を起こすアウトサイダーという不可欠な側面が加わっていきます。彼らが、集まり、この奇妙で、機能不全で、危険なファミリーを形成しているという側面を音楽で存分に表現しています。」

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スティーヴン・プライスは、スコアを作曲する過程についてであるが、彼は、『スーサイド・スクワッド』のキャラクターたちが登場するコミックを参考にしたのであろうか。そのことについても話している。

「若いときに少しだけ読みました。しかし、映画へのスコアリングが終わってから、コミックの存在が近く感じられるようになりました。以前、私は、まったくの先入観なしに、キャラクターたちと世界観に対するデヴィッドのインスピレーションに応えたいと思っていました。デヴィッドが行っていることを見る前は、過程の中に何も持ち込まないようにしていました。現在でもそれは面白いことであると思っています。しかし、オリジナルコミックに立ち戻ることは、どの程度細かく、原作が盛り込まれているのかを知ることでした。オリジナルコミックから多くの要素がもたらされています。ファンが取り上げるだろうこと、そしてオリジナルコミックへの驚くべきほどの敬意が含まれています。できることならば、デヴィッドがキャラクターを描く方法へ適切な形で応えたいと思いました。スコアもまた、その歴史に敬意を表しています。」

『スーサイド・スクワッド』では、これまでのコミックを原作とした多くの映画作品とは異なり、悪役が主役を務めている。悪役をヒーローとして音楽によって表現することにはどのような困難があったのであろうが。またそのアプローチとは、1つの側面以上において描かれているのであろうか。

「映画におけるキャラクターの本質において、音楽のアプローチでは多くの側面を持たなければなりませんでした。根っからの悪者で、もしヒーローの側面があるとすれば、どんなに曲がっていても、それは表現されなければなりません。デッドショットというキャラクターを取り上げてみます。ウィル・スミスが演じ、私は彼の音楽を本当に好んで書きました。彼には映画内で、“a serial killer with a credit card(クレジットカードを使っての連続殺人鬼)”という台詞があります。彼は凄腕のヒットマンで、殺しのために報奨金を受け取ります。だから、ヒーローの側面はまったくありません。しかし、彼は引き離された自分の娘に会うために戦い、必死に自分の人生の状況から逃れようとしています。アクションについてですが、彼が生きている現実の中で、彼は戦いにおいて頼ることのできる人物であり、共に戦う人物なのです。そして、私たちは、彼を理解することができるようになるのです。そこには、進展があります。そのことを音楽に反映させたいと思いました。それが1人のキャラクターについてです!映画における演技は、例外なく、複雑なキャラクターや状況に説得力を持たせています。自分にとっての仕事とは、できるだけ演技に入り込み、その演技を支えることでした。」

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『スーサイド・スクワッド』における音楽に対する指示とは、初めから明確なものであったのだろうか。もしくは、制作過程の中で、その都度、与えられていったのであろうか。

「いくつかの指示は、本当に早期に受け取りました。トロントへと行ったときのことです。その際には、最初のシーンを撮影しており、シーンの色について作業をしていました。そのシーンは、楽しく、過激なキャラクターと有意義な時間を過ごしました。スタジオには、感じた興奮や勇敢さを表現する映画の音を探したいと伝えました。しかし、それは、断片的なものでした。デイヴィッドと私は、“adding the neon(ネオンを追加する)”という観点から話をしました。過激な音の層を追加することです。歪んだ音のギター、ベース、アナログシンセサイザー、ディレイペダルを多様に組み合わせることで、派手な音色を追加したのです。オーケストラと平行して乱れた音が流れていました。そのことは、すぐさま決まったと思います。最初から最後までその音色は展開し、映画において最初の数週間で録音した音でした。映画全体の画面上で非常に過激なことが起こっているときには、その扱うのが難しい音に関しては、物事の均衡を崩さないようにしつつ、スクワッドのメンバーの荒っぽい特徴を表現する方法を模索しました。頭の中の声で誰かを表現することであるのです。例えば、余りにも奇妙な感覚にならないようにしていても、それは、映画を観ている誰かを混乱させることがあります。キャラクターから遠ざけてしまうのです。そのことは、前後するのです。そのことを再考することは、私が最も満足する瞬間なのです。」

『スーサイド・スクワッド』には、多くのメンバーが集っているが、それぞれのキャラクターに対して、音楽のモチーフは存在するのだろうか。

「私は、テーマとなるスコアを強く望みました。キャラクターたちは、とても強くそれぞれが異なっています。キャラクターたちに強い音楽のアイデンティティを与えないことはあり得ないと思いました。ほとんどの場合、大きなスクリーンでこのような驚くべきキャラクターたちに出会ったのは初めてでした。できるだけ記憶に残る形で、キャラクターたちを紹介したいと思いました。しかし、明らかに心配なこととは、キャラクターたちは大きな集団に属していることでした。そのスコアは、お互いに関連を持たないいくつもの旋律が発展してしまう可能性がありました。物語を発展させ、詳細に伝えることができません。だから、私は、そのことについて考えるのに多くの時間を費やしました。テーマ音楽の方法で、映画にスコアを当てることはどのようにしたら可能であるのか、どのようにしたらテーマ曲によってキャラクターの立ち位置を示し、キャラクターたちと共に音楽を展開し、発展させることができるのかについてです。編集室での初期の話し合いは、私を助けてくれました。デヴィッドは、スクワッドのそれぞれのメンバーがどのような人物であるのか、彼らが社会のアウトサイダーという立場について話してくれました。彼らの能力、好み、外見、過去の犯罪、他の何かに理由があろうが、彼らは社会に適合しないのです。本当に、スーサイド・スクワッドは、それぞれについては考えにくいことではありますが、狂っているところもありつつも、キャラクターたちが実際に属した初めての組織を象徴しています。だから、主要なスクワッドの音楽において、キャラクターたちのテーマ曲によって、キャラクターたちの属していた組織も同時に分かるようにするという方法を思いつきました。どのように彼らの旋律、思い起こされるリズム、それぞれに適していると思われるものだけででなく、少しばかり不完全である“他の要素”もまた、合わさりながらスクワッドの音楽のアイデンティティとなりました。だから、それらのテーマは同時に存在し、映画の関係が発展していくにつれて、それぞれの音楽が互いに対抗しています。そのことに取り組むことは、本当に、映画のスコアリングの楽しい部分でした。」

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『スーサイド・スクワッド』に登場する主要なメンバーは、合計で11人で構成されている。ハーレイ・クイン、デッドショット、ジョーカー、キャプテン・ブーメラン、スリップノット、エンチャントレス、カタナ、エル・ディアブロ、キラー・クロック、アマンダ・ウォーラー、リック・フラッグである。そのキャラクターたちには、それぞれに音楽が付与されている。すでにデッドショットについては触れているが、その音楽の展開について、スティーヴン・プライスはさらに具体的に説明する。
まずは、キャプテン・ブーメランのような現実味のあるキャラクターと、エンチャントレスのようなさらに不思議な力を持ったキャラクターの間のスコアには、どのような差異性があるのかについてである。

「すべてのキャラクターにおいて、心の動きや特色を見つけ出しました。それから、(現実味のあるキャラクターと不思議な力を持ったキャラクターの)バランスは、スクリーン上で彼らが互いに影響し合うことから生じています。キャプテン・ブーメランは、映画で最も可笑しなキャラクターです。いつも勝利を求め、算段を立てています。それだけでなく、可愛らしくもあります。彼の音楽には、そのことを反映させました。彼には内気なところと、粗暴な優しさもあります。それは、ジェイ・コートニーの演技から来ていると思います。時間を超越し、神秘的で力強い存在のエンチャントレスは、明らかに異なるアプローチを用いました。彼女の音楽は、多くの合唱で特徴づけています。また、いくつかは、過激な音楽のサウンドデザインで特徴づけています。彼女は、広大な力を持っており、短気な性格でもあります。その性格は、彼女と共に極端なところへ飛んで行ってしまうと感じるような音楽で表現されています。」

キャプテン・ブーメランとエンチャントレスに続いて、ハーレイ・クインと、再度デッドショットの音楽ついても話してくれている。

「予告編や批評から明らかだと思いますが、この映画における(ハーレイ・クインの)マーゴット・ロビーと(デッドショットの)ウィル・スミスの演技は、目を見張るものがあります。そのキャラクターたちは、とても魅力がありますが、複雑で、そのキャラクターについて音楽を書くのがとても楽しかったです。ハーレイは、悪さ、善さ、喜び、哀しみ、風変わりさ、ぞっとするようなものを兼ね備えた並外れた魅力を持っています。彼女が映るすべての瞬間を楽しむことができます。だから、音楽的に、その進展において、彼女を結び付けようとしました。歪んでいて、曲がった人格を捉えようとしたのです。現実的な瞬間もあり、彼女についての物語において感情を曝け出します。そのシーンに彼女のテーマを付与すること、同時に、彼女の振る舞いで狂っている側面も含ませることはとても楽しいことでした。デッドショットも同様に、彼の性格の複雑さによって、私は音楽を付与する好機を得ました。彼は、2つの映画で描かれています。1つは、彼の関係性と彼の娘との愛情を描いており、もう1つは、希望の溢れる姿によって、いかに熟練の兵士であるのかを示しています。その中で、彼は、より良い生活に近づくために自分のスキルを使うのです。ハーレイとデッドショットがお互いを知り、尊重し、好意を寄せたとき、他のキャラクターたちと同様に、様々な方法で、音楽のアイデンティティを合わせました。」

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ジョーカーとバットマンのアプローチについてであるが、以前、スティーヴン・プライスが音楽編集で携わった『バットマン ビギンズ』(作曲は、ジェームズ・ニュートン・ハワードとハンス・ジマー)のようなDCコミックを原作とした映画世界の音楽は、今回の作品にも繋がっているのだろうか。

「ジョーカーとバットマンの音楽で、私が狙ったこととは、デヴィッドの視点を通して、他の異なるアプローチを反映させるというよりは、この映画が映し出されたスクリーンでキャラクターたちを観て、彼らを音楽で表現することでした。長年をかけて、これらの主要なキャラクターたちには、多くの素晴らしい音楽が存在しますが、私は、この特定の方向性に正直になりたかったのです。例えば、この映画において、異なる角度からバットマンが描かれています。悪党の視点から彼を観るのです。バットマンが喜ぶシ-ンは、本当に悪い知らせです。だから、音楽でもそのように表現しています。彼がそのようなシーンに入ったとき、主役が感じたものと同じ恐怖を(観客が)心から感じることを狙っています。ジャレッド・レトのジョーカーに書いた音楽もまた、歓喜についてでした。その演技には、この上ない喜びが存在し、激しさと狂気があります。その音楽を書くことは楽しかったです。しかし、彼には真実の感情もあります。歪んだ愛情と、ハーレイに思いを寄せているということです。ジョーカーの音楽には、運命づけられた勇壮なロマンスを与えました。ぎりぎりの瞬間です。しばしば、上昇していかないような音楽を書く好機でした!」

今回、オーケストラと電子音楽を融合させているが、そのことによって、映画やそこに登場するキャラクターたちをどのように際立たせようとしたのだろうか。

「オーケストラと電子音楽との融合は、すべてスクリーン上でどのようになるのかという観点から指示されました。私は、狂ったイメージをどのように鳴らすべきなのかを解決しなければなりませんでした!映画は独特な外見です。プロダクションデザインと、ジョーカーの胸のタトゥーから衣装に至るまで、すぐさまその世界に生きているかのような特有の音を見つけ出したいと思わせる美しさがありました。時折、オーケストラのみで、物語を伝えることは正当であるようですが、しかし、しばしば、その真っ直ぐな音を曲げて、それを歪める方法を見つける必要があったのです。その音楽は、奇妙な人生を導いているようでした。初めて映画を観たとき、過激さを感じ、ロバート・フリップ、エイドリアン・ブリュー、私の初めての上司であるギャング・オブ・フォーのギター奏者アンディ・ギルを思わせました。様々なテクスチャーで演奏することで、オーケストラのみでは分からなかったスコアへの方策をみつけることができるのです。その組み合わせがとても独特に展開していることを願っています。その(様々な音の)パレットは、映像に対して適切な範囲で展開しています。」

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『スーサイド・スクワッド』において、キャラクターの1人であるエンチャントレスの音楽に言及する際も合唱が取り入れたことについて語っていた。全体としても歌曲や合唱は大きな役割を果たしているといえるが、なぜ、それらを取り入れたのであろうか。

「純粋な方法で、自分と人間の声を繋げました。個人、グループ問わず、歌手と仕事をするのは大好きです。スコアは、歌曲と同じくらいに過激な音楽です。人間の声は、1つのシーンにおいて、すぐに影響をもたらすことができます。しかし、別のシーンで、その歌曲は、私の(様々な音の)パレットの大切な1部となります。映画の最初の女性の合唱は、エンチャントレスというキャラクターに強く結びついています。一方で、男性の合唱は、古代原始の登場人物キラー・クロックを呼び出すことを表現するのに有効でした。映画で物事が発展する中、ジョーカーに関する物語の重要なシーンで“Ha Ha Ha!”という彼の笑いをはっきりと表明する合唱を用いることは、とても楽しかったです。その合唱は見事でした。それは、物事がシーンの中に落ち着き、音楽の中に大切な感情の要素をもたらしているように思えるセッションでした。」

『スーサイド・スクワッド』で凶暴性が描かれるときの音楽をサウンドトラックのトラックリストに照らし合わせると、“Are We Friends Or Are We Foes?”と名付けられたロックコンサートを感じるようなスコアがある。特にキャラクターたちの音楽に関して、そこには、スティーヴン・プライスがバンドグループのギャング・オブ・フォーに所属していたアンディ・ギルのスタジオで働いていたという経歴は反映されているのだろうか。

「私にとって、多くの態度、威張った態度を必要とする映画への音楽であると思っています。キャラクターたちは、清く戦おうとはせず、礼儀正しく話をせず、上品なことを気にかけてはいません。物事が活気に満ちているとき、自分にとって、大きく音楽を表現することには意味がありました。すべての楽譜は意味を持ち、純粋に伝統的な方法では音楽を作り上げてはをしていません。幸運なことに、ジョッシュ・フリーズにドラムを演奏してもらいました。彼は、私が共に過ごしたことのある中で最も力強い音楽家の1人です。敏腕の演奏家で、私がデモを彼のために演奏するとすぐに、彼は私が求めていたものを正確に理解しました。それに加えて、スコアには、本当に多くのギター奏者が参加しています。私は、ギターによって広い範囲に耳障りなノイズを作り上げるのに、人生における長い時間を費やしてきました。私のスタジオは、多くの楽器やペダルで溢れています。だから、スコアの中に、その労力を費やしたギターの音を入れることは、とてつもなく楽しかったのです。映画音楽で、ギターが少しばかり不規則に響く危険は常にありました。だから、私は、適切な音を模索すると決めたのです。荒く感じるまで音の層を重ねていき、スクワッドを表現するのに充分なまでに仕上げました。そのスタジオで、自分ですべてのギターの音を録音することは喜ばしいことです。しかし、目撃者がいなかったので定かではありませんが、(もし、誰かとレコーディングをしていたならば、)私がスーサイド・スクワッドのリフを演奏したとき、当惑した引き攣った顔が存在したのかもしれません。」

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一方で、『スーサイド・スクワッド』には、狂気の音楽と比較して、もっと感情的な音楽はあるのだろうか。

「デヴィッドが監督をする中での方法として、凄いことに1つは、感情的な瞬間に対して、合間や休止を挟むことを恐れないことです。彼は視覚に余裕を持たせることや、その反応に対する価値を理解しています。外見に関して、世界でそれほど良くはないキャラクターたちが、本当に感動させてくれる瞬間があります。そこでの私の仕事とは、感情を際立たせる空間を見つけ出すことでした。そのスコアにおけるテーマ曲の構造の中で、音がシンプルになっていくのが分かることが何度もありました。音を少なくしていったのです。キャラクターたちが、最も損害を受けて傷つきやすい際に、彼らのテーマ曲の中心部分を探りました。デヴィッドは、映画の混沌の中の反響のような瞬間において、最後の音のミックスで当てる効果音の処理が終わると、その手腕を発揮しました。」

『スーサイド・スクワッド』のサウンドトラックには、ボーナストラックが含まれている。それらについても、スティーヴン・プライスは説明してくれている。

「自分のスコアをCDとして提示することには、強い誇りを持っています。私は、映画を思い出すという経験として、また独立した音楽を聴くという経験として、心からスコアを聴いて欲しいと思っています。だからスコアアルバムを編集するとなったとき、それは優先事項であるのです。しかし、私は、このプロジェクトのために多くの素材を書き起こし、録音しました。CDで提示できることはとても喜ばしいことである一方で、(CDに記録できる)時間の制限から含めることのできなかった多くの楽曲が出てきてしまうのです。このキャラクターたちの集団に初めて音楽のアイデンティティを与えようとしました。音楽を書き続け、映画の中で尺を短くしますが、それは長めのキャラクターへの音楽であることもしばしばです。Watertower Recordsは、スコアのデジタルリリースでは、ボーナストラックを入れることを提案してくれました。映画にとってとても大切ないくつかの楽曲、74分のアルバムに収めることのできなかった楽曲を含める機会であったのです。このような映画では、私は、それらのキャラクターを愛する人々へ重い責任を感じます。キラー・クロックが大好きな人が、聴きたいときにはいつでもキラー・クロックのテーマ曲を聴けるということに喜んでくれるならば、デジタルで利用できるようにすることは正しい判断であると思います。さらに、ボーナストラックには、自分が大好きな演奏も含まれています。ハリウッドでロサンゼルスの音楽家たちと、それらのトラックを録音したという素晴らしき思い出があったからです。」

『スーサイド・スクワッド』は、続編が制作される可能性があり、またスピンオフの制作はすでに発表されている。
最後に、スティーヴン・プライスは、改めて彼にとってのこの映画に対する視点、そして、次回作に対する期待を話している。

「映画としての『スーサイド・スクワッド』は、自分にとって、とても新しいと感じました。それは、明らかにコミックの映画でしたが、とても楽しく、そこには、キャラクターの深さや複雑さが多くありました。全編を通して独特の感覚があるのです。スコアによって、多くの楽しさを表現しました。例えば、神秘的な側面とアクションの側面についてです。この奇妙で、スクワッドと共に予測不可能に急激に変化していくという展開を表現し続けました。そのことに、最後の数か月費やしたことは本当に喜ばしいことでした。私は、それらが次へと向かうこと、そして、それらへ音楽の付いた物語を観るのがとても楽しみです。映画で音楽が表現したこととは、目を見張るような世界です。今、デッドスポット、ハーレイといったキャラクターたちが恋しいです。しかし、自分と同じくらいに、彼らを観ることを楽しんでもらいたいと願っています。」

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参考URL:

http://www.billboard.com/articles/news/7461784/suicide-squad-composer-steven-price-interview

http://collider.com/suicide-squad-steven-price-baby-driver-interview/

http://www.filmmusicmag.com/?p=16389

https://www.assignmentx.com/2016/steven-price-scores-with-the-suicide-squad-interview/

http://www.imdb.com/name/nm1888527/

http://wwws.warnerbros.co.jp/suicidesquad/character.html

宍戸明彦
World News部門担当。IndieKyoto暫定支部長。
同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科博士課程(前期課程)。現在、京都から映画を広げるべく、IndieKyoto暫定支部長として活動中。日々、映画音楽を聴きつつ、作品へ思いを寄せる。


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