今 年3月のSxSWでプレミア上映された”I Dream Too Much”が6/20にiTunesでVOD配信されることが決まった。夢見がちな女の子が、義祖母の家でいびられることで成長するコメディタッチな映画 だ。プロデューサーには『6才のボクが、大人になるまで』でベルリン国際映画祭で監督賞を受賞したリチャード・リンクレイターの名が連なっている。
リンクレイターはインタビューで何故この映画をプロデュースすることに決めたのか話した。
「男の子が周りにいた経験がない、付き合ったこともなければ、別れた経験もないなんて女の子の為に撮られたこの映画が好きなんだ。そんな女の子たちの声がもっと聞かれるべきだと思ったんだよ」*1
SxSW は毎年3月にテキサス州オースティンで開催されるイベントで、音楽祭だったものが、映画、科学と裾を広げ、オバマ大統領がゲストスピーカーで登壇するまで になった。同イベントでは、リチャード・リンクレイター最新作『エブリバディ・ウォンツ・サム!!』が公開され、その後に同作が公開され、製作にリンクレ イターの名前がのったことで話題を呼んだのだ。
二人の出会いはリンクレイターのインディペンデント時代に遡る。”Slacker”という映画でコキノスは宣伝を担当していた。
「彼女は女性ならではのジレンマにぶつかったんだ。二人の子供を育て、家庭があり、夫がいる、そんな日々の暮らしに追われてた。『歳をとった今もまだ映画を撮れるかしら』って、彼女自身がやりなおさなきゃいけないって感じていると思った。だからサポートしたかったんです」
“I Dream Too Much”はヒューストン、ダラス、ニューオリンズ、ロサンゼルスなど各地の映画館で上映会が開かれる。
現時点で日本公開は未定だ。iTunesのVOD配信も日本経由のアカウントでは見ることができない。ミシェル・ゴンドリー”IS THE MAN WHO IS TALL HAPPY?”がVOD配信された際にも、結局は東京アニアワードフェスティバルで数回上映されただけだった。*2
VOD配信が身近なものであるがゆえにもどかしさは倍増しだ。
最後に、*1でリンクした先の記事では見られない、撮影のALEX RAPPAPORTバージョンの少しシリアスなトレイラーを見つけたのでご覧いただきたい。コミカルなだけではなく、世代を超えた女性の友情を描こうとするコキノスの思いが感じられる。
http://www.alexrappoport.com/director-of・・・/1/thumbs

*1 http://www.vanityfair.com/・・・/richard-linklater-female・・・
*2 http://animefestival.jp/screen/list/144/
*http://techandtravelmom.com/・・・/go-see-i-dream-too-much・・・/
*http://www.hollywoodreporter.com/・・・/i-dream-film-review・・・

伊藤ゆうと
イベ ント部門担当。小さなラジオ局で働く平成5年生まれ。趣味はバスケ、自転車。(残念ながら閉館した)”藤沢オデヲン座”で「恋愛小説家」を見たのを契機に 以後は貪るように映画を観る。脚本と執筆の勉強中。


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