関西地域在住の制作者と上映者の視点で、地域映画の現状とこれからを問うシンポジウム「地域から次世代映画を考える:制作者の視点、上映者の視点」が1/27(土)京都文化博物館にて開催される。

本イベントの趣旨は、主催者によると以下の通りだとのことだ。

「日々膨大な本数が制作される日本のインディペンデント映画。その受け皿となり作家を育ててきた地方のミニシアターは、近年、動員の弱体化を迎え、興行として成り立たないレベルに達している。こうした現状を踏まえ、今回2部に渡るシンポジウムが開催。本シンポジウムでは、今日の日本映画を取り巻く諸課題を共有し、具体的な方策を見出すことを目指す。」

これから地方で映画を作りたい、上映したいという人も決して少なくないだろう。しかし、そこには相応の困難が存在している。そうした問題について一度じっくり考えてみたいという人は参加してみてはどうだろうか?

 

第1部 映画はどこでもつくれる!か? 〜地方で映画を作るわけ〜

日本の映画業界は“人材・情報・資金“が東京に一極集中している。その弊害は、“多様な価値観を有した映画が育まれる環境“を阻害している点にある。この状況を、地方在住の作家はどう捉えているのだろう。そもそも、なぜ彼らは地方で映画を作るのか?
福祉作業所職員、銀行員、ゲストハウス&カフェ経営、劇場スタッフなど、多様なライフスタイルの中で映画を作り続ける地方在住の監督たちとの交流から、地方で映画を作ることの意義や課題を探りつつ、具体的な活路を見出していく。
 
第2部 関西次世代映画ショーケース

この企画では、京阪神のミニシアターの館主たちとともに、地方の映画館における動員力の弱体化という課題を共有するインディペンデント映画の作り手や研究者、地域文化の担い手の方々を招き、京阪神におけるインディペンデント映画の上映環境を考える。ここでは、具体的な上映スキームを検討しながら、今後の共同事業の可能性を模索する。

【ゲスト】
<第1部 映画はどこでもつくれる!か? 〜地方で映画を作るわけ〜>
司会:歌川達人
 
酒井健宏
佐藤零郎
香西志帆
塩崎祥平
 
第2部 関西次世代映画ショーケース
司会:川村健一郎

福永信
土田環
松村厚
山崎紀子
林未来
吉田由利香
田中誠一

イベントの詳細は、以下のURLから。

https://www.facebook.com/events/310881909405391

http://eiganabe.net/kyoto/

(澤島)