名前が”O”から始まる24人のマリ人の娘たちの「生」と「性」についての物語。
映画は、ロシアのマリ人の娘たちの物語です。マリ人について公式サイトから引用させて頂くと、

“マリ人とはロシアのヴォルガ川やカマ川沿岸に伝統的に居住しているウラル語族系民族です。

ロシアは180以上もの民族から成り立っており、そのなかでもウラル民族はロシア中央部の先住民といえます。

マリ人は伝統的に人間と自然とが密接につながっていると考える自然崇拝を行ってきました。

自然はその存在を侵さない限りは、人間に対して絶対的な恩恵をもたらし続けてくれる存在だとも考えられています。”
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マリ人の娘たちが、民族が違う私たちからみると驚くような生き方をしているのがとても印象的でした。
ここに描かれている物語は、真実でもあり、おとぎ話でもあります。いまは日本にいて、世界の色々な情報を知れるけれども、こんな風に未知な世界がまだまだあって、それはとても嬉しいことだと思いました。24人の娘たちはいきいきと生活をしていて美しく、その姿は羨ましいほどです。

見たことも、聞いたこともない彼女たちの物語なのに、なぜかとても懐かしく、親しみを持ちました。そして大自然と、彼女たちの息遣いがまるで目の前で起きているように感じられ、この物語は本当にこの世界のなかで起きていることなのかもしれないと思えます。

とにかく美しく、自然とともに生きる彼女たちには、神が宿っているようにさえ見えました。

伝統的な宗教のなかで彼女たちは疑うことなくひとりひとり彼女たち自身として生きています。

夢とか、希望とか、人生とか、幸せとかそういった難しいことは関係なく、ただただ、人間として、自然とともに村の中で生きている。

きっと私たちにはわからないしがらみや辛いこともあると思うし、彼女たち自身は気づいていないかもしれないけれど、人生を謳歌しているように思えました。

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是非皆様も、マリ人の娘たちの世界に触れてみてください。

momo mari

 

永山桃 早稲田大学2年生。二階堂ふみさんと、池脇千鶴さんと、田中絹代さんが好きです。いろいろな形で、映画に一生関わって生きていきたいです。あとは、猫が好きなのに、柴犬をかっています。ワンワン!