現在11/14~27まで東京ではシネマート新宿、大阪ではシネ・ヌーヴォにて開催中の『キャノン・フィルムズ爆走風雲録』を含めた「メナヘム・ゴーラン映画祭」

この映画祭開催を記念して『キャノン・フィルムズ爆走風雲録』のヒラ・メダリア監督が11/11に日本に初来日してくださいました!!

そのアテンドを担当させていただきました、初めまして!山寺澪です。

大寺眞輔さんをはじめ、IndieTokyoの皆さんとは直接お話したことはなくても共通の友達の方がメンバーだったり、実は私だけが一方的に存じ上げるというなんとも不思議な(気持ち悪い)親近感を抱いていました。

ホームパーティーにも参加させていただいたことも…!

そして今回、ヒラ監督のアテンドというとても貴重な機会をきっかけに、大寺さんからお声をかけていただきました。

拙い文章ではありますが、書かせていただきます!

(こういうの憧れていたからとってもうれしい!)

 

さて、ヒラ監督が日本に滞在なさる期間は11/11~18の一週間。

そのうち3日間を僭越ながらアテンドさせていただきました。

【11/11日 初日】

 夜の便で成田空港に到着するということで、搭乗ロビーでド緊張で待つワタシ。

…学生の私が監督さんをアテンドして大丈夫?!

…短期留学したことがあるものの、英語まだまだ話せないし…!

…なにか失礼なことしちゃったり、間違えたらどうしよう!

など不安が次から次へと頭の中で渦巻いていて…。

ヒラ監督が気づきやすいように作ったプラカードが手汗で滲んでいました。

到着予定時間を40分程過ぎても来ない…!と不安と緊張がピークに達していたところ、「Hi!」という声とともに搭乗出口からかわいい赤ちゃんを抱きながら笑顔で出てきた女性がいらっしゃいました。

そう、この方こそヒラ・メダリア監督です。

ああ、会えてよかった…!!!とこの時は心底安心しました。 日本初来日を記念してパシャリ。

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監督さんのアテンドをするって聞いたら、みなさんはどんな印象を抱くでしょうか。

監督さんらしい威圧感や近寄りがたい雰囲気があったら怖いなって思っていましたが、ヒラ監督はとても気さくで優しくて、偉大な方なのに親しみやすい雰囲気をお持ちのとても素敵な女性でした。

この笑顔からも伝わりますよね…!!

ヒラ監督に抱かれているのは2歳のお嬢さん。そして、明るい旦那さんと3人で日本にいらっしゃいました。

Welcome to Japan!!!

 

ヒラ監督ご家族とお会いできて安心したのも束の間、次はご家族が宿泊なさるホテルまでアテンドします。

長旅でお疲れでしょうから、早くホテルにご案内したい…!

そう思っていたのですが、緊張からか、ホテルまで向かうバスの乗り場を間違えて無駄に多く歩かせてしまうというミスをしてしまいました。

何度も何度も謝ると、ヒラ監督も旦那さんも嫌な顔ひとつせず「大丈夫だよ」と仰ってくださいました。

偉大な方こそ、心の余裕があって優しいってこういうことなんだなって感激…!いやいや本当に申し訳ございませんでした…。

ご家族の優しさに感謝しながらバス停で待っていると、お嬢さんがお腹が空いたということで一緒にコンビニに行きました。

コンビニで売られているお菓子についてカタコトな英語でヒラ監督に説明した結果、監督が買ったお菓子は…。

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さきいか。

少しブレていて見づらいかもしれませんが、お嬢さんの手にあるものはさきいかです。ジャパニーズスナック。

ヒラ監督はさきいかとあたりめを購入されました。

初めて食べるさきいかにお嬢さんは興味津々で「もっと大きいのちょうだい!」とお気に召した様子。(お嬢さんがとても可愛くて、まるで天使のようでした)

ヒラ監督もおいしそうに召し上がられていましたが、旦那さんだけは「グニャッとした食感が嫌い!」と一蹴。

日本人にとってお酒のおつまみの代表食が、イスラエル人にも受け入れられた(!?)エピソードでした。

 

無事バスに乗り、ご家族をホテルまでご案内してアテンド終了。

ホテルに着くまでずっとお話をさせていただきました。

次の日はご家族で東京観光するとのことで、浅草・上野・銀座・築地・両国をお薦めしました。

そして実際に浅草と上野に行かれたそうです。写真を見せてもらいながら楽しそうにお話してくださいました。うれしい!!!

アテンドが終わってから緊張が一気に解れて一気にお腹が空いてアテンドを一緒に手伝ってくれた友達と“お疲れ会”をして一日目終了~!

 

【11/14 2日目】

シネマート新宿にて映画祭開幕初日を記念して舞台挨拶がありました。

私はお客さんとして映画もトークイベントも楽しみ、さらにイベント後に行われたイスラエル大使館主催のレセプションパーティーにも参加させていただきました!!

トークイベントの詳細レポートは、過去の投稿をご覧下さい!

レセプションパーティーは英語が飛び交う華々しい空間でした。

学生の私がいる場所じゃない…!場違い!!なんて最初は圧倒されましたが、イスラエル料理などお食事がおいしくて、貴重なパーティーを楽しませていただきました!

ド緊張だった1日目と比べて、2日目は心の余裕ができて楽しく贅沢な時間を過ごせました。

 

【11/17 3日目最終日】

取材があったり、大阪のシネ・ヌーヴォにて舞台挨拶があったりとお忙しいなか最終日は日本映画大学で特別講義をしてくださいました。

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ホテルから大学までヒラ監督をアテンドすることが、私の最終日のお仕事でした。

特別講義は、『キャノン・フィルムズ 爆走風雲録』鑑賞後、ヒラ監督から直接お話を聞きながら学生を交えて質疑応答です。

「メナヘムの映画中心的な性格は伝わってきたけど、その他にパーソナルなところは何?」という質問にヒラ監督は「メナヘムは映画中心過ぎて他のことは色々と犠牲にしていたけど、家族との絆は強かった。また、メナヘムは批判もされていたけど、努力家で愛されていた人だった。メナヘムは死ぬまでシナリオを書き続けていて完成した26本のシナリオがあったらしい。私は何があっても映画と向き合い、諦めない姿をメナヘムから学んだわ」と答えてくださいました。

 

他にはドキュメンタリーを専攻に学んでいる学生から「ドキュメンタリーを撮る際、対象と親密に関係を築くためにはどうしたらいい?」という質問がありました。

「私はドキュメンタリーを撮る時は、信頼性を築くこと・ストーリーラインがあること・相手を観察することの3つのポイントを重視しています。“相手の靴を履く”という言葉があるように、相手の立場になって考えて理解することがとても大切」と映画だけに留まらず様々な分野において役に立つようなアドバイスがとても印象に残りました。

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質疑応答の前に「学生はどんな勉強をしているの?私は学生が知りたいことに答えて力になってあげたい」と仰っていたヒラ監督。

その思いが質問に対して熱心に親身になって答えてくださる様子から垣間見られました。

 

特別講義を終え、ヒラ監督とは今日でお別れです。

一緒に撮った写真と手紙、鶴の折り紙を同封してお渡ししたら、とても喜んでもらえました。

初めての監督さんのアテンドはとても緊張して未熟なアテンドだったとは思いますが、ヒラ監督ご家族の人柄のおかげで無事に終えることができました!

今回の経験から学んだことを今後に活かしていこうと強く思いました。

もっと映画観てもっと英語勉強しよう…!

 

長文ではありますが、最後まで読んでくださりありがとうございました!!

「メナヘム・ゴーラン映画祭」27日まで!ぜひ劇場に足をお運びください!!

山寺澪
宴会部長。小学校から大学二年まで女子校、女子大だったがひょんなことから日本映画大学に編入、在学中。私の決断間違いじゃなかったかな…?なんて自問自答しながら日々映画に囲まれ映画の勉強ができてシアワセです。今年は日本アカデミー賞の学生スタッフと東京国際映画祭の広報インターンをやっていました。映画と同じくらい猫がだいすき。